フィンランドのアーティスト、イェンニ・トォミネンさんの個展「渋谷区猿楽町、王様のいない森。」が現在、渋谷・猿楽町のギャラリー「のこぎり」(渋谷区猿楽町、TEL 03-6712-7878)で開催されている。
トォミネンさんは、2006年のデザインコンペティションで優勝して以降マリメッコのデザインを手がけながら、セラミックを中心にペインティング、イラストレーション、ビデオなど、アートとデザインの域を超えて活動している。
森や自然の近くに住んでいることやフィンランドのおとぎ話が「好き」であることから森の妖精を連想させる作品が特徴。昨夏に次ぎ2回目となる日本での個展となる今回は、新作を中心に立体作品100体以上と小ぶりの絵22枚を展示する。古い動物図鑑や植物図鑑、田園風景に「強く心を動かされた」と言い、「バタフライガールズ」など新しいキャラクターも作った。トォミネンさんにとってタイトルの「王様のいない森」は、「いろんな生き物が平和に暮らしている想像上の森。お互いを思いやりながら。みんなが仲良く暮らしていて、争いのないところ」と話す。
同ギャラリーは、アーティストのマネジメントや著作権管理・ライセンス代理などの事業を手がけるトンカチ(代官山町)が昨年4月にオープン。コンテンポラリーなセラミックアーティストの作品を中心に紹介している。
開催時間は12時~19時。10月15日まで。水曜~金曜は事前予約制。月曜・火曜休館(祝日は回廊)。