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岡本太郎の壁画「明日の神話」、大規模改修へ 渋谷駅通路に設置から15年

明日の神話

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 渋谷マークシティ連絡通路内に掲出されている芸術家・岡本太郎の壁画「明日の神話」の大規模改修が9月24日に始まる。主催はNPO法人明日の神話保全継承機構。

実際の傷み

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 今年11月に設置から15年を迎える同壁画。年に1回、同NPOを中心としたボランティアが、作品表面に付着した綿ぼこりや汚れを取り除く清掃活動を行う保全活動をしているが、「想定以上に」傷みが進行していることから改修・修復に着手する。

 作業エリアに足場を設けて作業する大規模なもので、複数年かけて、作品本体と壁画裏面の補強材の「さらなる」接着や、衣服の繊維やほこりなど汚れと付着物の除去、亀裂部分の再接着と補強、以前行った補彩部分の再補彩、ほこりや汚れが付きにくくなるように壁画のコーティングなどを行う。

 第1弾となる今回は、壁画右側の4枚の亀裂・剥落・変色などの傷みを修復するとともに、壁画裏の環境改善などの作業を行う。

 「明日の神話」は、米・水爆実験で被爆したマグロ漁船「第五福竜丸」をテーマに、1960年代後半にメキシコの新築ホテルのロビーに飾るために制作されたが、経営状態の悪化に伴い工事未完のまま人手に渡り作品の所在も不明となっていた。2003(平成15)年9月に同国郊外の資材置き場で発見され、再生プロジェクトが発足。1年間にわたる修復作業の後、東京都現代美術館の特別公開などを経て、2008(平成20)年に恒久設置先として渋谷区が選ばれ、同年11月17日に現在の場所に設置された。

 第1期工期は11月23日まで(壁画の修復は10月10日~11月20日)の予定。第2期は2024年秋ごろ実施予定。

 これに合わせて9月22日から、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。寄付金額は 3,000円~1,000万円で、目標金額は1,800万円。リターンに、「壁守」メンバーシップカード、書籍「明日の神話1967-2023」特装版、「明日の神話」レプリカなどを用意する。11月30日まで。

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