アーティスト・下田昌克さんによる「花」をテーマにした展覧会が8月26日、代々木公園近くのギャラリー「Grand Gallery/The Beach Gallery」(渋谷区富ヶ谷1)で始まった。
ポートレート画で知られる下田さんは1967(昭和42)年兵庫県生まれ。1994(平成6)年、旅先で出会った人たちのポートレートを色鉛筆で描き始める。2011(平成23)年にはライフワークとしてキャンバス生地で恐竜の骨を模したかぶり物を手作りし始め、2018年秋冬のパリコレクション「コム デ ギャルソン・オム・プリュス」のコレクションショー、2021年秋冬のパリコレクションでは「Off-White」のランウェーショーにそのヘッドピースが採用された。
展示する作品は、コロナ禍で母親の闘病中に「毎日花を描く」ことから始まったという。下田さんは「花の絵を描き始めたのは、文字が読めなくなった母に手紙の代わりに花の絵を送るためだった。花が好きな母が、何の花の絵か分かるように、できるだけそのままを描こうと心がけた。母がいなくなってからも、時々花を買ってきて、花を飾って花の絵を描く習慣が残った」とコメントしている。
会場では、色鉛筆で描かれた描き下ろしの作品100点近くを展示・販売する。
開催時間は13時~18時。9月3日まで。水曜定休。