東急バスと同社の100%子会社である東急トランセが7月31日、合弁契約を締結した。
同社は1998(平成10)年、「従来とは異なった輸送サービスの提供」を目的に設立。渋谷~代官山地域を循環する路線バス、渋谷区のコミュニティーバス「ハチ公バス」など東急バスの路線バスの運行受託、空港高速バス、定期観光バス「SHIBUYA STREET RIDE」など東急バスと一体となった観光バス事業などを展開してきた。
近年バス輸送業界では、乗務員の採用環境が「悪化」。2024年4月に改正される予定の「バス運転者の改善基準告示」により必要な乗務員数が増えることで人手不足が拡大し、「現在の輸送力を維持していくことが困難になること」も予想される。東急バスが東急トランセを吸収合併することで組織を一本化し、乗務員採用活動の強化や「柔軟な」乗務員配置などにつなげるほか、バス輸送運営・事業運営全体の効率化を目指す。
合併効力発生日は来年4月1日予定で、東急トランセが消滅し東急バスとして営業する。