渋谷駅前の忠犬ハチ公像のモデルとなった秋田犬・ハチの生誕100年を記念したポップアップストアが8月22日、渋谷ロフト(渋谷区宇田川町)3階にオープンした。
ハチは1923(大正12)年11月に秋田・大舘で生まれ、生後約2カ月で渋谷町大向地区(現在の松濤エリア)に住んでいた東京帝国大学教授上野英三郎博士に譲り渡された。上野の出勤時に渋谷駅までの送り迎えをすることが日課で、上野が急逝した後も駅の改札前で待っていたことが広く知られたことから銅像が造られた。銅像は待ち合わせスポットになっているほか、ハチの物語を題材にした映画がハリウッドで製作されたこともあり、外国人観光客が写真を撮ろうと列を作っている姿も連日のように見られる。
ポップアップストアでは、「ハチ」と「渋谷」をテーマに約150種類(SKU)を扱う。夏休み期間やコロナ禍の行動制限が緩和されたことから増えている国内の観光客や外国人観光客を意識した雑貨や食品、工芸品などの商品をラインアップする。店頭ではハチの歴史をパネルで紹介するほか、渋谷区や大館市などで構成する「ハチ公生誕100年プロジェクト」が制作した動画を流している。
商品は、比内地鶏しょうゆやカレーなどの味を用意するきりたんぽカップスープ(594円)や伝統的工芸品「川連漆器」(母わん、7,260円)、秋田産リンゴの100%ジュース(324円)など、秋田の産品とコラボレーションした商品や、渋谷区立幡ヶ谷のぞみ作業所で手作りする「のぞみ叶う招きハチ公」(2,200円)、ハチ公像をモチーフにしたイラストをあしらうTシャツ(3,080円)、蜂蜜風味の餅菓子「ハチモチ」(702円)など、「ハチ公生誕100年プロジェクト」公認グッズも扱う。
渋谷グッズとしては、渋谷発のクラフトビール「渋生ビール」(429円)、底に渋谷駅前スクランブル交差点の3D彫刻が施されているロックグラス(1万6,500円)、原宿生まれで渋谷区観光協会の観光大使でもあるミュージシャンの小宮山雄飛さん(ホフディラン)らが監修したソイミートを使ったカレー「TOKYO STREET CURRY」(540円)などをそろえる。
営業時間は11時~21時(最終日は18時まで)。9月27日まで。