立体造形作家・森井ユカさんのクレイアート展「手からうまれたポケモンたち2」が現在、専門学校桑沢デザイン研究所(渋谷区神南1)1階エントランスで開催されている。
雑貨コレクター・著者でもある森井さんは妖怪ウオッチに携わるなどキャラクターデザイナーとしても活動。ゲームソフト「ポケットモンスター」シリーズの世界をテーマにしたトレーディングカードゲーム「ポケモンカード」(ポケカ)公認イラストレーターでもあり、2000(平成12)年ごろからカード用のポケモンの立体造形の制作を担当。森井さんが作った立体造形と自然な情景を組み合わせて撮影した写真がカード化されている。森井さんが立体造形を手がけたカードは国内だけで約200枚に上る。
カード用に森井さんが制作したポケモンの立体造形を展示する同展。2021年に小学館で開催した展示企画に続く2回目で、森井さんの母校であり非常勤講師を務める同校で開催している。会場では、ピカチュウやフシギバナ、ユキハミ、サンド、ドラピオン、バチンウニなど直近2~3年でカード化されたものを中心に20点の立体造形を展示。立体造形は全て手作業で、主に焼いて固める樹脂粘土を使い、調色・造形・加熱を繰り返して作り上げるという。
ポケモンカードは世界で発売されていることから、さまざまな国の人たちが来場していると言い、「日本発のコンテンツがこれほど愛されていることに改めて感激している」と話す森井さん。「ポケモンカードゲーム用に作ったポケモンの立体をこのように並べてご覧いただく機会はあまりない。焼いて固める粘土で作った細かな造形から、手作業の可能性や奥深さを感じていただけたらうれしい」と来場を呼びかける。
開催時間は13時~19時(金曜・土曜は21時まで)。入場無料。8月20日まで。作品の撮影は禁止。