「第四回渋谷盆踊り大会(通称「しぶぼん」)」が8月5日、SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2)周辺の文化村通り・道玄坂で開催され、サプライズゲストとして石垣島出身の3人組バンド「BEGIN(ビギン)」が登場しライブを行った。
沖縄本島、奄美地方に接近する台風6号の影響で出演が危ぶまれたが、無事に飛行機が飛び到着したビギン。渋谷との関係は長く、沖縄・石垣から上京後、渋谷・円山町の老舗ロック喫茶「B.Y.G」で下積み時代を送っていた経験から、「渋谷は地元」と公言するほど。コロナ禍以前には毎年、金王八幡宮(渋谷区渋谷3)例大祭での奉納フリーライブを行い、渋谷の地元から愛されるバンドとして知られる。
サプライズゲストにビギンが登場すると大きな歓声が上がり、SHIBUYA109前の特設ステージ前には多くの人々が集まった。ステージに立ったボーカル・比嘉栄昇さんは「今から4、5年前 渋谷の婦人会の方々に僕らの生演奏で盆踊りを踊ってもらうことを約束していまして。もう、随分と時間がたったが、ようやく今日、その約束を実現できる」と言い、渋谷の婦人会、恵比寿のヱビス太鼓と一緒に盆踊りの定番曲「東京音頭」でセッションをスタート。ライブを見つめる観客からも「ヤートナ ソレ ヨイヨイヨイ」のかけ声がかけられ、会場は一気に熱を帯びた。
さらに「炭坑節」を一緒に演奏した後、比嘉さんは「今後、渋谷盆踊りは生演奏でやりましょう」とコメント。最後はビギンの代表曲「島人ぬ宝」で会を締め、観客からも「イーヤーサーサー!」のかけ声が一斉に上がり、渋谷の街全体に響き渡った。