英カフェブランド「COSTA COFFEE(コスタコーヒー)」のカフェ「コスタコーヒー CIRCLES 渋谷店」(渋谷区渋谷2)が8月4日、渋谷・青山通り沿いにオープンする。総合商社の双日(千代田区)と、ロイヤルホストや天丼てんやなどを傘下に持つロイヤルホールディングス(福岡県)が3月に設立した双日ロイヤルカフェ(恵比寿南3)が経営する。
コスタコーヒーは、イタリア人のコスタ兄弟が1971年に英ロンドンで創業したブランドで、英・アイルランドで2800店以上、その他45カ国で1100店以上を展開している。2019年に米コカ・コーラ社が買収し、日本では2020年春からペットボトルコーヒーや家庭用コーヒー豆を販売するほか、飲食店にマシンを導入するなどしている。
同時に日本コカ・コーラグループが原宿駅前にテイクアウトのスタンドを出店するなどしていたが、双日ロイヤルカフェが2月に英COSTA INTERNATIONAL LIMITEDから日本市場での店舗開発・運営の独占的フランチャイズ権を取得。今回、同社が手がける1号店となる渋谷店を皮切りに国内での店舗展開を推進する。
30~50代のプレミアムマス層をコアターゲットにしつつ、若年層を含め幅広い層へのアプローチを図る。「トレンド発信地」である渋谷のなかで、人の流れも多くさまざまな人の目に触れると考え表参道に近いエリアに出店を決めた。近くには他社のカフェチェーン店が点在するエリアで、バリスタが手入れする点などを強みに、主要カフェチェーンとしての地位確立を目指す。
店舗面積は13.68坪。店舗は、グローバルで導入が進んでいる、コスタレッドと称する赤とピンクをアクセントにする「アップリフト=わくわくする、気分が上がる」という新コンセプトのデザインに仕上げる。テイクアウトに加え、店内には一部スタンディングスペースも用意する。
店舗では、国内でミディアムダークローストに焙煎(ばいせん)するブランドオリジナルのブレンド豆「シグニチャーブレンド」を使い、トレーニングを受けたバリスタが気温や湿度などに合わせて機械を調節しながら抽出するエスプレッソをベースとしたドリンクを中心に提供する。
メニューは、エスプレッソ(シングル383円、ダブル422円)やエスプレッソにミルクを注ぐフラットホワイト(ホット=SS491円、アイス=S530円、M579円)、エスプレッソに泡立てたミルクを加えるラテ(同=同442円、同=同481円、同540円)などを用意。ホットのフラットホワイトと通常より濃く抽出するエスプレッソに少量のミルクを加えるコルタード(461円)はバリスタがラテアートを施して提供する。エスプレッソ追加、ホイップ追加(各69円)、無脂肪乳や豆乳(各79円)、アーモンドミルク、オーツミルク(各98円)への変更などカスタマイズもできる。
ロイヤルホールディングスが開発・監修した日本限定メニューも用意。フラッペは、イチゴの果肉や桃のゼリーなどを使うことでさまざまな食感・味わいを感じられるようにするストロベリー&ピーチや、アズキ入りの抹茶(各707円)などを用意。イチゴとホイップ(511円)などのスコーンサンド、ブルーベリー(422円)などのカップケーキ、クロワッサン(363円)などのフードも用意する。今後ホットドリンクのサイズを増やしたり、季節限定商品を企画したりする予定。想定客単価は800円程度。
9月に2号店の大手町店、10月には銀座に旗艦店を構えるなど関東を中心にテイクアウト・イートイン併設のそれぞれで出店を計画し、将来的にはフランチャイズで全国展開を見据える。
営業時間は7時~22時(初日は10時~)。