グラニータとカヌレの専門店「STEPHANIE Cannele＆Coffee granita」が7月1日、渋谷ストリーム（渋谷区渋谷3）1階にオープンした。経営はステファニー（石川県）。

提供するグラニータやカヌレ

　冷凍ピザ専門ECサイトやレモネード専門店「LEMONADE by Lemonica」などを展開するアイエムエムフードサービス（石川県）を立ち上げるなどしている起業家の河村征治さんと、2014年にワールドバリスタチャンピオンになった経験を持ち日本マクドナルドや中国「ラッキンコーヒー」などのコーヒーの監修を手がけるなどしているコーヒーコンサルタントの井崎英典さんが立ち上げた同店。

　かねて友人である河村さんと井崎さんが昨年11月ごろにオランダ・アムステルダムでカフェ巡りをしている際にアイデアが浮かんだといい、井崎さんが直接店舗を手がけるのは初めてとなる。伊シチリア島発祥の氷菓であり伊で習慣的に飲まれているグラニータが「日本の夏に合う」と考えグラニータに行きつき、伊のバールでグラニータを飲んでいる女性が「ステファニーっぽかった」という直感から、店名に付けた。

　1号店となる今回。渋谷の街は「誰でも知っている」街であり世界中から人が集まることや、20代などの若年層やコーヒーに親しみのない人にも飲んでほしいという思いから、「カルチャーが生まれる場所」でもある渋谷から世界中への発信を図るため渋谷への出店を決めたという。その中でも「落ち着いて品質を味わってもらえる」場所として、同所に出店した。テイクアウト専門となる店舗は、紫と黒を基調にした「シックな」デザインに仕上げ、イラストレーター前田麦さんがデザインしたキャラクター「ステファニーちゃん」を掲出している。

　グラニータは乳糖不耐症の人でも飲みやすいように植物性代替乳のオーツミルク（スモール500円、レギュラー650円）とココナツミルク（スモール480円、レギュラー630円）で作る。アメリカーノやラテ（各500円、平日9時～12時はアメリカーノは100円引き）などのコーヒードリンクも扱う。

　「平凡、普通に飲んでおいしいコーヒー」を目指したコーヒーは、豆は井崎さんが生産者から直接仕入れ、自社焙煎（ばいせん）。レシピを登録するだけで自動でコーヒーを入れられる全自動のマシンを導入することで「安定した味を提供でき、人件費を抑えることができる」仕組みを取り入れたという。

　アムステルダムのカフェには「ケーキや菓子が欠かせない存在だということに感銘を受け」、ドリンクに合わせて提供するカヌレ。パティシエによるレシピで作り、店頭で焼く「焼きたて」を提供。カフェ飲料と焼き菓子の相性を見直したなか、グラニータやコーヒーとの相性には味だけでなく「食感」が不可欠と考えたという河村さんと井崎さん。焼き色や「ガリガリと音を立てて崩れる食感」も魅力に感じたと言い、焼きたてのカヌレの提供を決めた。味はクラシック（350円）とチョコレート（420円）を用意する。

　営業時間は9時～19時（土曜・日曜・祝日は10時～）。