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広尾にコストコ再販店「イーコスト」 人気商品など小分けでばら売りも

「E-COST 広尾店」外観

「E-COST 広尾店」外観

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 会員制量販店「コストコ」の商品を専門に扱う再販店「E-COST(イーコスト)広尾店」(渋谷区広尾5)が6月25日、広尾散歩通り(広尾商店街)にオープンした。

店頭に並ぶバスティッシュなどのペーパー類

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 経営は、発送代行業を手がけてきたココドット(神奈川県中井町)。商品をできるだけ早く安価で届ける発送代行業のノウハウを生かし、コストコ専門の再販事業に目を付け、「イーコスト」を立ち上げた。2022年6月、ネット通販Amazon(アマゾン)でリセールを始め、翌7月には中井に初の実店舗となる1号店をオープン。約1年で神奈川県・静岡県に計4店を出すなど出店を加速している。

 広尾店は都内初の店舗で、都心部への出店も初めての試み。駐車場を併設し売り場も広い既存店に対し、店舗面積は約12坪とコンビニよりも狭く、客層も大きく異なる立地で「テスト店舗としての位置づけもある」と話すのは、同社CCO(チーフクリエーティブオフィサー)の谷口大樹さん。主な利用客は、近隣住民をはじめ周辺で働く人や地域柄、外国人客も多いという。

 イーコストでは、通常は4,000円以上の年会費を払う必要があるコストコの商品をまとめて仕入れ、遠くて買いに行きづらい人や小分けで買いたい人などのニーズに合わせ、食品や生活雑貨などの人気商品を35%~40%増しで販売している。自身で直接コストコに出向き買い物する際にかかる時間やコスト、年会費などを考えると「お得感がある」といい、「価格設定と取扱点数、仕入れから発送までの早さが売り」(谷口さん)と胸を張る。

 主な取扱商品は、コストコの商品の中でも特に人気の高い、オリジナルブランド「KIRKLAND(カークランド)」のバスティッシュ(トイレットペーパー)、ディナーロールやマフィン、ロティサリーチキンなどの食品類、ディズニーキャラクターのボールペンといった文具などで、アイテム数は552点。コストコでは30ロールが1セットで売られているバスティッシュは6ロールに分けてばら売りするほか、「チョコチップ」「バナナナッツ」など同じ味のものを6個1セットで売られているマフィンは、一度ばらしてミックスして販売する。

 「(全体の)約8割はばら売りしている」と言い、客からの要望を受けジップロックの保存袋などもばら売りに対応。コストコでは12個入りで売られているヨーグルト「オイコス」や、30ミリリットル・30缶入りのコーラなどの缶ジュースも、「1個当たり、オイコスが130円台、缶ジュースが70円以下とスーパーやコンビニよりも安いため、すぐに売り切れてしまう人気商品」とも。広尾店ならではの売れ行きとして、調味料やオーガニック食品などの商品も伸びている。

 「基本的にはコストコで売れているものが、ここでも売れる」と言い切る一方、「『おしゃれな街』というイメージがある広尾で、富裕層や海外の人の反応を知る良い機会」とも捉える。8月からはUberにも対応する予定。

 営業時間は11時~20時。

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