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表参道でアウトサイダーアート展「No Concept」 国内44人の作品

国内各地の障がいのある作家が手がけた作品が並ぶ場内

国内各地の障がいのある作家が手がけた作品が並ぶ場内

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 アウトサイダーアートの展覧会「No Concept -『THE WORLD』A place where “No Concept” is allowed ?」が7月15日から、表参道の商業施設「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)3階のギャラリー「GYRE GALLERY」(TEL 03-3498-6990)で開催される。

ビー玉を転がして描いた川中琴樹さんの作品

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 主催は、知的障がいの兄がいる杉本志乃さんと萩中華世さんの姉妹が2014(平成26)年に立ち上げた一般社団法人Arts and Creative Mind。かねて福祉の現場では表現活動は取り入れられているが、アート作品として値付けし流通しないと「後世に残らない」と考え展覧会を続け、同所での展覧会は2017(平成29)年の初開催から4回目となる。

 毎回、1年かけて日本各地の作家のもとを訪れ作品をセレクトしているという。今回は作家44人の156作品を展示・販売する。

 色鉛筆を1センチ程度の短さになるまで使うというこだわりの行為の中から生まれた自閉症の加地英貴さんの「TK-30.1~30」(30作品セット、88万円)、20代の作家・飯塚月(るなさん)の自宅で飼っている金魚とさまざまな花を合わせたイラスト(13点、3万3,000円~6万6,000円)、ギョーザの移動販売車やホテル、コスモスなどを抽象的に描いた工房集さんの作品(8点、4万4,000万~22万円)、身体障がいがあり筆などを持つことができないことからビー玉を転がして描いた川中琴樹さんの作品(2点、各5万5,000円)、自身で作った和紙を顔彩で着色している椎原大智さんの「ぐるぐる」(29万7,000円)、中学生の頃から美術教師のもとに通い絵を描き個展も開催するなどしている中武卓さんの作品(18点、18万7,000円~29万7,000円)など。

 作品の価格は、イギリスの大学で現代美術などを学び近現代美術画廊に勤めるなどした経験を持つ杉本さんが、キャリアや作品サイズなどから決めている。杉本さんは「こういう展覧会をきっかけに、アートを取り入れることで生活がどう変化するのかを体験してほしい。コンセプチュアルではないだけに、好き嫌いという感覚で選んでいいし、入り口としてはすごく良いのでは」と話す。

 開催時間は11時~20時。入場無料。8月27日まで。

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