渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)に現在、イラストレーター山口はるみさんとアートディレクターYOSHIROTTENさんが手がけた広告が掲出されている。
1981(昭和56)年に山口はるみさんが手がけたパルコの広告
島根出身の山口さんは、東京芸術大学油絵科卒業後、西武百貨店宣伝部、VCCを経て独立。フリーランスとしてマンズワイン、つかこうへい劇団などのイラストレーションを製作。パルコの広告は、1969(昭和44)年の1号店・池袋店オープンと同時に制作に参加している。
YOSHIROTTENさんは1983(昭和58)年生まれ。ファインアートと商業美術、デジタルと身体性など、「複数の領域を往来する」アーティスト。山口さんとYOSHIROTTENさんは2020年、同館2階のギャラリー併設セレクト店「2G(ツージー)」でコラボレーション展「HARUMI’S WINTER」も開催している。
同店がオープン50周年を迎えるなか、7月1日に始まったグランバザールの広告に山口さんとYOSHIROTTENさんを起用した。テーマは「伝統と革新」。山口さんが1970年代~80年代にかけてパルコの広告で制作した、エアブラシによる女性のイラストレーション作品「HARUMI GALS」をベースに1979(昭和54)年と1981(昭和56)年の作品を、YOSHIROTTENさんが「最新スタイル」に再構築した。