お笑いタレントで作家の西野亮廣さんが立ち上げたコーヒー店「CHIMNEY COFFEE(チムニーコーヒー)」の2号店(渋谷区円山町)が渋谷・円山町にオープンして、6月28日で2カ月がたつ。経営はCHIMNEY TOWN(千代田区)。
チムニーコーヒーは、2019年12月に渋谷センター街のプリント・コンセプトショップ「PRINTONE(プリントーン) PB lab」(宇田川町)内の一角で西野さんが展開した無料コーヒープロジェクト「SHIBUYA FREE COFFEE」を原点に始動。2021年4月には、西野さんの作品「えんとつ町のプペル」の世界を表現したカフェ「CHIMNEY COFFEE×000Cafe」を、桜丘のコーヒースタンド併設型ポップアップスペース「000Cafe by tlc」(桜丘町)に期間限定出店。好評を受け、同年10月に同じ場所に初の常設店として1号店となる「渋谷本店」をオープンした。
今回オープンした2号店は、6月にオープンしたカプセルホテル「BookTeaBed(ブッティーベッド、BTB) 渋谷」の1階に、同ホテル開業に先駆け一足早くオープンした。店舗面積は約38平方メートル。1号店同様、内装は「プペル」の世界をイメージする。鏡を用い錯覚で高く見えるように作り込んだ天井の一部や、煙突の外側のようにレンガ造りのアールのついた入り口、エージング加工を施しレトロな雰囲気を出した木目などが特徴。12席を用意するほか、スタンディグスペースも設ける。
店で提供するコーヒーやスイーツなどは、西野さんのオンラインサロンのコミュニティーメンバーを中心に企画・開発したもの。ラオスのコーヒー豆は、神戸のスペシャルティコーヒー専門焙煎(ばいせん)所「LANDMADE(ランドメイド)」を経営する上野真人さんが、現地の農家と直接取引するダイレクトトレードで仕入れ、「雑味のないクリアな苦みや豊かなコク」(同店)が売り。「チムニーコーヒー」(600円)や、オーツミルクを使う「チムニーラテ」(680円)、アメリカーノ(600円)などを提供する。
プレーンやアールグレイなどの味をそろえるフィナンシェ(380円)は添加物不使用で、オンラインサロンの会員でもある大阪の焼き菓子専門店「ちひろ菓子店」と共同開発。クロワッサン(550円)の生地は、同じくオンラインサロン会員のパン店「Bakery Niina(ベーカリーニーナ)」(山形市)のクロワッサン生地を店内で発酵、焼き上げる。クロワッサンを使った「タマゴサンド」(740円)も。あんと有塩バターをミルクパンで挟む「あんバター」(590円)も「こしあん」や季節物の「さつまいもあん」などをラインアップする。客単価は1,000円。
物販では、コーヒー豆(100グラム、950円)や液状のカフェオレベース(1,950円)、カフェオレに合わせて紙パックのオーツミルク(800円)などを販売。土産需要などを見込み、箱などの包装にも応じる。
オープンから2カ月がたち、ホテルの宿泊客をはじめ、ライブの前に立ち寄る人、海外からの観光客などの客層が目立つという。
営業時間は8時~19時。