渋谷駅前エリアなどのデジタルサイネージで6月26日、秋田犬の3D動画の上映が始まった。
屋外広告事業を手がけるヒット(中央区)が、自社のデジタル屋外広告媒体特化型クリエーティブ製作サービスをアピールする目的で始めたもの。同社は渋谷駅周辺では、渋谷駅宮益坂口側のビル3棟に設けた「シンクロ7シブヤヒットビジョン」や同駅前のスクランブル交差点に面した「シブハチヒットビジョン」を合わせ、デジタルサイネージ8面分・総面積約1235平方メートルのデジタル屋外広告媒体を展開している。
デジタルサイネージは横長の長方形が多いが、同所のサイネージに1面ある縦長の使い方の「イメージがしにくい」こともあり、デモ映像という意味も込めて、昨夏、渋谷を象徴するキャラクターとして秋田犬をモチーフにしたカラクリ時計の3D映像を上映。
同映像を見た人がSNSで上げるなどしたほか、広告主に「よく知っていただくことにつながった」と問い合わせが増えるなど好評だったことから、第2弾を企画した。前回は秋田犬1匹だったが、今回は秋田犬の子犬2匹による「恋の物語」を表現している。映像は毎時15分・30分・45分に上映。毎時0分には第1弾のカラクリ時計を引き続き流す。
3D広告は「話題化しやすい」こともあり引き合いは多くなっているが、出稿は製作費がかさむことなどからあまり増えていないという。要望に応じて同社が映像を製作できることもアピールすることで3D広告を「盛り上げていきたい」考え。
ビジョンの上映時間は7時~24時。同時に、道玄坂上など首都高速のロードサイド13面ではイラストタッチの顔ハメ看板から顔を出す秋田犬の子犬、大阪・道頓堀では「光の球」を追いかける秋田犬の子犬の映像をそれぞれ流している。