JR渋谷駅新南口近くの渋谷川沿いにあるオープンイノベーション拠点「100BANCH（ヒャクバンチ）」（渋谷区渋谷3）で7月7日から、フェスティバルイベント「ナナナナ祭」が開催される。

100BANCH外観

　パナソニック（大阪府門真市）の創業100周年記念事業の一環として2018（平成30）年にオープンした同所。「次の100年を築く実験区」をコンセプトに、35歳未満の代表者のプロジェクトを推進するアクセラレーションプログラム「Garage Program」を展開。公募しさまざまなジャンルのメンターにより採択されたプロジェクト実践者に、同施設内を主要拠点として貸し出している。

　ナナナナ祭は7月7日にオープンした同所の周年記念イベントとして毎年同日前後に開催しているイベントで、「GARAGE Program」に参加するプロジェクトが成果を発表する場ともなる。

　6回目となる今回は、多様なメンバーが在籍することから着想を得た「Future Jungle - 百民族と未来を踊る」をテーマに、体験型のプログラムや展示、ステージイベントなど36プログラムを展開する。

　7月7日～9日には、トークステージ6プログラムを展開。初日には同施設の活動の振り返りなどに加え、同祭で展開するプロジェクトのプレゼンテーションを行う。

　7月15日と16日は体験型プログラムや展示などを行う「STREET FESTIVAL」を開催。施設内と施設前の渋谷川沿い遊歩道「渋谷リバーストリート」に、線香花火のような照明「DEW」のプロトタイプ展示、AI（人工知能）を使って描かれたジャングル化した渋谷を見られる「渋谷ジャングル化計画」など約30ブースが出展。竹パウダーを使った「竹スイーツ」、気分や体調に合わせて漢方薬をイメージしたシロップを選べるかき氷、故人を表す色を着けた白あんを雲形のもなかに挟み「弔いの新しい形」の提案を図るもなか「雲もなか」、死生観を気兼ねなく語れるスナック「おばけやしき」（ワンドリンク制、10人）など飲食ブースも並ぶ。

　スマートリング「RINGO PAY」での購入体験、米発読み聞かせ方法「ダイアロジックリーディング」での紙芝居（定員10人）、自分の悩みなどを絵にしてコミュニケーションする体験などを通じてコミュニケーションの安らぎや楽しさを感じてもらえるか実験する「モヤモヤを遊ぼう」（同4人）、インターネット上の「ブログ」に書かれた情報を自身のスマートフォンを活用して調べながら謎解きする「レイのブログ」（参加料100円、定員各回15人まで）なども展開予定。一部は参加を受け付けている。

　同施設周辺の公園で植物を採取しトートバッグを草木染めするワークショップ（同500円、同40人）、渋谷川沿いのコミュニティー農園「100BANCH farm」で野菜の収穫とサラダ作り・試食体験（同、同30人）なども。

　15日夜～16日朝にはオールナイトライブ＆DJイベント「Jungle Rave」を開く。空間装飾は、ヨルシカなどのミュージックビデオでフラワーアートを手がけるなどしているDAISUKE SHIMURAさん、G7広島サミット2023などでオブジェを手がけたCHIKAKENさんが担当。アルゼンチン発祥のハンドサインを用いた日本の打楽器集団「ラセーニャス」、2020年の東京オリンピック閉会式の選手入場行進曲の編曲を担当するなどしているKEIZOmachine!さん（HIFANA）、落語家・桂枝之進さん、DJあっぷるささきさんらがパフォーマンスを展開する。参加料は2,000円（35歳以下は無料、要身分証持参）。

　開催日は、7月7日～9日、15日・16日。開催時間は、7日＝19時～21時、8日＝11時～21時、9日＝11時～18時、15日＝12時～20時、21時～翌6時、16日＝12時～18時。入場無料（一部有料、チケット制）。