渋谷区内で「ごみ拾いのボランティア活動に参加したい」「趣味のサークル活動に参加したい」などの相談に乗る「渋谷とつながる案内所」の運用が6月4日、渋谷ヒカリエ（渋谷区渋谷2）4階・ヒカリエデッキ脇にある「ラジ公スタジオ」で始まった。

　ラジ公スタジオは、NPO法人CQ（渋谷3）が運営するコミュニティーFM「渋谷のラジオ」が2021年10月に開設したサテライトスタジオ。一部の本放送を行うほか、放送時間以外はドリンクスタンドを経営している。「渋谷とつながる案内所」はドリンクスタンド営業時間内にスタッフが対応する。

　近年、「関係人口」（地域に多様な形で関わる人）を増やすことを目的に、地域の人と地域外の人が気軽に出会い、交流できるスポットとして「関係案内所」を開設する地域も徐々に増えており、総務省もこの動きを後押ししている。

　現在、都市部での展開例は少ないが、「渋谷も一つのローカルと捉えれば、人と、地域で活動している人や団体との関係性をつなぐ場所は、普段の関係性が希薄な都市部＝渋谷にこそ必要」（同NPOの西樹代表理事）と考え、渋谷区の隣人祭り「渋谷おとなりサンデーの日」（6月4日）に合わせて、試行的に窓口を設けた。

　「渋谷の みんなが つながる ラジオ」を掲げる渋谷のラジオでは、区内のさまざまなコミュニティーとつながりを持つ多彩なパーソナリティーによる番組を放送しており、コミュニティーのハブとしても機能している。案内所では、こうした機能と独自のネットワークを生かして「渋谷とつながりたい」個々の相談に応じていく。

　対応時間は月曜～金曜の13時～19時。相談無料。内容により、後日回答する場合もある。