渋谷・道玄坂上のホテル「アパホテル＜渋谷道玄坂上＞」（渋谷区円山町）が、増築する。

起工式の様子

　アパグループ（港区）が運営する同ホテルは、2012（平成24）年11月に開業。2階には「コメダ珈琲（コーヒー）店」が出店している。「アパホテル」の中でも「最も単価の高い」エリアで、女性の宿泊比率も「最も高い」ホテルだという。今回、ポストコロナを見据え、客室数増加を図り新館を増築することを決めた。

　既存棟の隣接地（敷地面積は190.38平方メートル）に建築する新棟は地上12階建てで延べ床面積は1385.59平方メートル。客室数はダブル73室とデラックスツイン1室の74室。既存の173室と合わせて247室になる。

　客室は50型以上の液晶テレビ（デラックスツインルームは65型）を備える。従来のオリジナルベッドにベッド下収納スペースを確保するなど機能面を向上させたベッドを導入するほか、仕様の異なるオリジナルの枕2種類を用意。布団は寝具の西川の羽毛布団を採用する。「ほぼ全世界の」プラグに対応するコンセントを備えるなどする。

　全室出入り口の段差をなくしたバリアフリー構造のユニットバスで、シャワーヘッドやオリジナルのユニットバスも「こだわる」という。歯ブラシや髭剃りなど客室アメニティーはバイオマス原料や再生プラスチックを使い環境に配慮したものを採用している。

　フロントには、8種類のスマートフォン決済に対応するチェックイン機やクレジット決済に特化した卓上型チェックイン機、「アパ直」アプリ限定・オンライン決済済みを対象としたフロントに並ばずにチェックインできる非接触チェックイン機を導入。ルームカードキーを投函するとリアルタイムで自動的にチェックアウト処理が行われるポストも設置する。

　2024年11月開業予定。