立ち食い玄米うどん専門店「絵空事(えそらごと)立食い玄米おうどん」(渋谷区神宮前3)が6月14日、原宿にオープンする。
経営は、表参道のベーカリーカフェ「パンとエスプレッソと」の立ち上げなどにも携わった田端知明さんが社長を務めるSource(港区)。同社が2019年にオープンしたパン店「なんすかぱんすか」から業態変更する。パン店は、店でパンを焼いてきた青柳吉紀シェフの独立に伴い昨年9月に閉店。その後、玄米うどんの開発を含め、開業準備を進めてきたという。店舗面積は約7坪。
玄米うどんを同社と共同で開発したのが、元ラグビー選手の清宮克幸さんが2021年に設立し、オリジナル玄米粉の販売・卸やグルテンフリー麺やパンの開発・販売などを手がけてきた「ドットピース」(新宿区)。Sourceマネジャーの菊地祐哉さんは「米粉はグルテンよりも食べた後が軽く、さらに玄米はビタミンBや食物繊維も豊富。立ち食いのチャンスを探し続けて10年以上たち、自分たちのスタイルとも合う『最高の』食材に出合えた」と経緯を話す。
うどんメニューは8種類。会計は先に券売機で支払う。主力の一つ「肉うどん」(温・冷=1,000円)は、通常の肉の量に加え、肉増しに卵黄をのせる「スペシャル肉うどん」(同1,500円)も用意。そのほか、「かき揚げうどん」(850円)、ベトナムの米粉麺をイメージした「牛肉フォーうどん」(同1,000円)など。「追い飯」付きの「ママのカレーうどん」(1,300円)は曜日限定で提供する。ベースメニューに加えて1、2品は定期的に替えていく予定。
「近隣にはアパレル店や美容室もあり、そこで働いている方々に体にいいものを気軽に食べてもらいたい。地域にも貢献できれば」(菊地さん)と、「きほんの、うどん」(温・冷)は550円で用意。「反面、遠方や海外からのお客さまには『立ち食い』という形も含めてエンターテインメントとして楽しんでほしい」という思いもあるという。「ちくわ磯部天」「とり天」(以上200円)などの揚げ物で使っているのも全て玄米粉だ。
ドリンクは、カップ酒やソフトドリンクなど500円のものと、クラフトビールなど1,000円のものを用意し、客が券売機で先に支払い、冷蔵庫からセルフで取り出す仕組み。想定客単価は1,000円。
「うどんにのせるものは『牛肉のコロッケ』(200円)などもあり、『米と合う』という発想で考えた」(菊地さん)と言い、プレオープン期間中は試作でサケをのせたうどんも提供した。「清宮代表はアスリートとしての信念と実績があり、一家でグルテンフリーを実践していると聞いている。『すごい店より、ヘルシーな店に』を目指して、お客さまが通いたいと思える店づくりをスタッフ一丸となって、しっかりとやっていきたい」とも。
営業時間は11時~16時(土曜・日曜・祝日は12時~18時)。