見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

サンロッカーズ渋谷U18、今季初の公式試合 3戦全勝

大森康瑛選手(左から2番目)や井伊拓海選手(同4番目)の活躍で千葉ジェッツU18に勝利したサンロッカーズ渋谷U18

大森康瑛選手(左から2番目)や井伊拓海選手(同4番目)の活躍で千葉ジェッツU18に勝利したサンロッカーズ渋谷U18

  • 9

  •  

 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷U18(以下、SR渋谷U18)が6月10日・11日、今季初の公式試合となる大会「B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE」を迎えた。

全試合で20点以上をマークした大森康瑛選手

[広告]

 参加35クラブが4地区に分かれ総当たり戦を行い、各地区上位2クラブが次の大会に進出する同大会。SR渋谷U18は昨年に続き地区優勝を目指す。

 4月に始動した今年のU18は、SR渋谷U15から上がってきた6選手らを加えた15人が在籍。アグレッシブな守備からの速攻や身長を生かした攻撃などを武器に戦う。始動時から人数がそろっていたこともあり試合形式の練習をするなど「完成度が上がっている」(森茂達雄ヘッドコーチ(HC))状態で試合を迎えた。

 アルバルク東京U18との初戦は、「(練習で取り組んできたことが)どう機能するか分からなかった」(パーキンソン赤城飛音(ぜいん)選手)と緊張もあったが第1クオーター(Q)から2桁点差を付け、5選手が2桁得点を挙げるなどして103-63と快勝。

 2戦目は昨年優勝を争った千葉JU18。先制するも攻撃が「機能せず」(森茂HC)9-20とビハインドを負う。それでも、高さにアドバンテージのあるSR渋谷は「泥臭いプレーを頑張りたい」と話した中田剣心選手がリバウンドやルーズボールで粘りを見せたると同時に、ゴール下で得点を重ねる。31-36で迎えた後半序盤に試合を降り出しに戻すことに成功。一進一退の攻防が続くなか、パーキンソン赤城選手が「U12・U15(の選手」、両親も来てくれて応援のおかげで自分が(得点を取りに)行きたいとなった」とアタックを仕かけるなど攻撃も引っ張った。45-46で迎えた最終Q は、大森康瑛選手と井伊拓海選手の4連続得点で一歩前に出ると、両選手がリバウンドからの得点など身長を生かし得点を重ね64-61で競り勝った。

 「選手たちに365日の練習より、この1勝の方が大きかったかもしれないと伝えた。それくらい価値があった」と勝利を喜んだ森茂HC。「彼がコートに立つ意味は守備にある」と信頼を寄せるパーキンソン赤城選手を中心に千葉JU18のエースを守ったが、パーキンソン赤城選手は「どういう風についたらいいか考えて準備していた。(自分が)ついていない時間帯にも(仲間に)話してチーム全体で守るようにした」と振り返った。195センチの井伊選手はゴール下だけでなく中学生の頃から「外角のシュートも練習している」とミドルや3ポイント(P)シュートも決めた。昨年は2度のけがであまり大会に出場できなかったことから「大一番で貢献できたのはうれしい」と笑顔を見せた。

 最終戦はアースフレンズ東京ZU18となったが、試合前には大森選手が「キャプテンらしいことをしようと思って(笑)、気を引き締めていこうと声をかけ」円陣を組んだ。約4分得点を許さない堅守で31-11と好スタートを切る。アースフレンズ東京ZU18がゾーンを敷いてきた後半は、ボールを回しながら松下湊人選手やパーキンソン赤城選手が3Pを狙い、安食今生(いま)選手は「強み」と自負するアタックで得点を挙げた。松下選手は、リバウンドからの速攻に走りながら「横目でディフェンスがついてきていないのを見て、振り向いて打とうと思った」と第3Q終了のブザーと同時にもシュートを決めた。82-48で迎えた最終Qは、甲斐達弘選手が「身長が低いのでいつも狙っている」と相手の選手が下したボールに手を出すなど持ち味の守備力も発揮。101-69で勝利を収めた。

 全試合で20点以上を挙げた大森選手は「筋トレの成果もあってか、けが無く終われてよかった」と振り返り、「今年のSR渋谷U18は守備を強化しつつ、ワンマンチームと言われないようサンロッカーズらしい全員バスケで勝ち切って、見ている方の心を揺さぶることを目標にしているので応援お願いします」と呼びかけた。

 応援に駆け付けたトップチームの田渡修人選手、井上宗一郎選手は、「トップチームに似ていて、良い守備からの速攻やインサイドもうまく攻められていた。何よりU12・U15 の子も応援していて一体感もあって良いチーム」(田渡選手)、「去年見た時よりも強くなっていたが、まだ粗削りで伸びしろがあるのでどうなっていくのか楽しみ」(井上選手)と話した。

 同大会は7月と8月に残り5試合を行う予定。スピードのミスマッチを突かれ速攻を仕かけられる場面が多々あったことから、森茂HCは「何とか止めてハーフコートのディフェンスに持ち込むこと」を課題に挙げた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース