米人気ハンバーガーチェーン「In-N-Out BURGER(インアンドアウトバーガー)」が6月7日、恵比寿での一日限定となるポップアップストアを営業し、米国内でもカリフォルニアなどの南西部や中部でしか食べられないバーガーを求め長蛇の列ができた。
1948年創業の同チェーンは、カリフォルニア州、ネバダ州、テキサス州などに300店舗以上を展開。牛肉などの食材を、冷凍や加工、包装など「過剰」な工程を経ず「昔ながらの」手法で作るバーガーで知られる。メキシコやニュージーランドなど世界の都市で開いてきた一日限定のポップアップは、日本では2012(平成24)年に原宿で初開催。今回、日本では5年ぶりの開催になるという。
当日は、情報が前日に公開されたにもかかわらず始発で駆けつける人もいるなど、1000人以上が列を作った。駒沢通り沿いの限定ストアを起点に代官山方面に続いた列は、ピーク時には200メートルほどまで伸び、開店予定時刻の11時を前倒しして10時15分に店をオープン。配布した整理券代わりとなるリストバンドを着けた客は閉店時間の15時を超えても列を作り、スタッフらが対応した。
店の内外には赤い文字の店名に黄色い矢印が添えられた「In-N-OUT」のロゴを掲出。本国同様の帽子や白い制服を身に着けたスタッフが接客した。提供したバーガーのメニューは、本国でも人気の定番メニュー「ダブルダブルバーガー」(800円)をはじめ、「チーズバーガー」(600円)、「ハンバーガー」(400円)の3品。グリルオニオンやフライマスタード、ピクルスなどを添える「アニマルスタイル」と、バンズの代わりにレタスを使う「プロテインスタイル」を用意した。サイドはポテトチップス(150円)、ドリンクはダイエットコーラ(Mサイズ、150円)をラインアップ。オリジナルの帽子とTシャツ(以上1,000円)も販売した。
スタッフの一人として接客も行っていた米In-N-Out Burger海外特別企画マネジャーのルイス・エルナンデス(Luis Hernandez)さんは「2018年の京都以来となるイベントで、日本に帰ってこられてとても気分がいい。東京の人たちはとても親切で、笑顔が多くて、街がきれい。たくさんの人が列を作ってくれた」とコメント。店内でもバーガーを口にする客に笑顔で話しかけるなど交流を図っていた。今後について、年内は日本でのポップアップは予定していないというが、「他の都市でも開催したい」と話していた。