渋谷・井の頭通りのレコード専門店「HMV record shop 渋谷」（宇田川町）2階に5月11日、ギャラリー「Bankrobber LABO（バンクロバーラボ）」がオープンした。

金庫の名残を感じる場内

　パッケージデザインを見て購入する「ジャケ買い」という言葉があるように、レコードとアートは親和性があることから、かねて絵やアートに関する取り組みを考えていたという同店。昨年夏にシティポップのポップアップショップを開いた際に、ジャケットデザインを多く手がけているイラストレーター永井博さんの原画も販売したところ好評だったことから、同ギャラリーを本格的に企画したという。

　場所は、同建物が銀行だった際に金庫として使われていた約10坪のスペース。それまで7インチレコードを展開していた場所を、壁面を塗り直すなどしてギャラリースペースにした。金庫跡という空間とアートやカルチャーを発信する「実験室」という考えから、音楽アーティストであり、ギャラリーを主宰している松田岳二さんが「Bankrobber（＝金庫破り） LABO（＝実験室）」と命名した。

　同ギャラリーでは、松田さんや同店がキュレーションする企画を展開していく。オープニングは松田さんが主宰する原宿のギャラリー「kit gallery」で過去に展示したアーティストのグループ展「keep in touch 2023」を開催。「Girls Don't Cry」など手がけるグラフィックアーティストで音楽ユニットでも活動するVERDYさん、クールな表情の女性のイラストで知られるKYNE（キネ）さんなど計22組の作品を、2期に分けて展示（一部販売）する。6月6日まで（今月24日に展示替え）。

　ギャラリーオリジナルのスリップマット（ターンテーブルマット）やトートバッグ（各2,750円）、ステッカー（330円）なども展開している。

　営業時間は11時～21時。