見る・遊ぶ

アルバルク東京、迫るチャンピオンシップへ「リベンジに燃えている」

チャンピオンシップに向け練習にとり組む安藤周人選手©アルバルク東京

チャンピオンシップに向け練習にとり組む安藤周人選手©アルバルク東京

  • 7

  •  

 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が5月10日、週末に初戦が迫ったチャンピオンシップに向け意気込みを語った。

[広告]

 昨年10月に開幕したBリーグ2022-23シーズンは、今月6日にレギュラーシーズン全60試合を終えた。チャンピオンシップ(CS)には、B1に所属する24チームの上位8チームが出場するなか、A東京は42勝18敗・東地区2位でCS進出を決めた。「ディフェンスのチーム」を掲げるなか、平均失点数が71点とリーグトップを誇っている。

 デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)は「けが人も多くいて苦しいシーズンだったがチャレンジと受け止めて戦った。選手個人、チームでもよく対応してくれた」と振り返りつつ、「ここからが本番」と気を引き締める。負けたら終わりのトーナメント戦であることから「一つのミスが命取りになる」とし、「ミスをせずに、自分・仲間を信じて自信を持って戦い、アルバルクのスタイルを貫き通すことが一番大事」と話す。

 初戦の相手は昨季と同じ島根スサノオマジック(以下、島根)となる。西地区に属し48勝12敗の地区2位で勝ち上がってきた。1試合平均83.5点とリーグ4位の得点力が特徴で、中でも1試合平均22.5点で得点王となったペリン・ビュフォード選手や、元A東京の選手で得点能力も高い攻撃的なガード安藤誓哉選手らが中心選手となっている。

 島根を「非常にタフな対戦相手」と表現したアドマイティスHCは、「攻守共に一つでもミスをすると島根は勢いに乗るので、パーフェクトに近い試合をする必要がある」と警戒。「リベンジに燃えている」と話した安藤周人選手は「殴り合いをすると負けると思う」と守備の重要性を強調するなか、小酒部泰暉選手は「70点以上取られた試合は負けが多い」ことから70点以下を失点のボーダーラインに挙げた。ビュフォード選手を「守るのは一つのポイント」となるなか対策は「2~3個くらい」用意しているという。

 レギュラーシーズンの対戦ではロースコアの展開で敗れているが、アドマイティスHCは「島根はフィジカルも強いので、あおられずにもらいたい位置でボールを受ける、やりたい場所でプレーを遂行できるよう、ポジション争いから入りたい。得点またはシュートで終われるようにしたい」と、攻撃面のポイントを挙げた。

 誓哉選手がA東京の「要注意選手」の一人と挙げたのが周人選手。今季はエースの田中選手がヘルニアでシーズン序盤に離脱したこともあり攻撃面を引っ張っているが、「自分が得点を取って勝たせないといけない」と意識が変わったと言う。3月に同じポジションの小酒部選手がけがで離脱した際には、シュートも攻撃を組み立てる役割も担うことになり「気持ち的に本当にきつかった」と言うが、選手やコーチ陣と「たくさんコミュニケーションを取ったからこそ乗り越えられた」。

 そのなかで、試合を通してシュート確率が上がらないなか終盤に3ポイントシュートを決めた10月23日の試合後にHCから「打ち続けてくれてありがとう。君がチームのために打たないといけない」と言われたことを挙げ、「その言葉があったからこそ、どんなに確率が悪くても打ち続けられた」と振り返る。「いろいろ経験させてもらえてかなり成長できたシーズン。このチームを引っ張るんだという気持ちは、CSに向けて本当に強くなった」と闘志を燃やす。

 今週はレギュラーシーズン同様にリカバリー・練習を行い、明日11日島根に移動し最終調整を行うが、アドマイティスHCは「(完成度は)100%」と自信をうかがわせた。ザック・バランスキー選手は「けが人がいるなかでもすごく前向きにやっているし、ここからが本当の勝負というのは皆分かっている。より一段と集中している感じはあるが、しっかりリラックスして自分達のバスケットができている」とチームの状況を明かす。

 アウェーでの戦いでチケットもほぼ売り切れているが、今月13日には渋谷でパブリックビューイングも予定されている。バランスキー選手は「現地にそんなにアルバルカーズ(=A東京のファン)はいなくても、画面越しに応援してくれれば気持ちは届く。全力で頑張るので後押しお願いします」と呼びかける。

 試合は今月12日・13日、15日の日程で2戦先勝で次の戦いに進出する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース