渋谷区と関わりのある人たちの顔をデザインするあめ「渋谷飴(あめ) SHIBUYA-CANDY」が4月28日、渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)の展望施設「渋谷スカイ」の土産店などで発売された。
SIGNING(港区)が企画・プロデュース、原宿・キャットストリートなどにあめ店「CANDY SHOW TIME」を展開するマジカルキッチン(神宮前6)が製造、渋谷サービス公社(桜丘町)が販売する。与えられた課題の解決策となるアイデアを企画・提案する30歳以下のコンペティション「ACC YOUNG CREATIVITY COMPETITION」の、「ダイバーシティ&インクルージョン」をテーマにした2020年に準グランプリを獲得した企画をベースに作られた商品。ダイバーシティを「いかに身近で当たり前のものとして触れてもらうか」を考えたという。
金太郎あめのようにデザインがほどこされたあめは、「どこを切っても、違う顔。」をテーマに、渋谷にゆかりのある人たちの顔をデザインしているのが特徴。昨秋の「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」で無料配布し初お披露目したが、今回初めて商品化した。
あめのモデルになっているのは、渋谷で落書きを消す活動をする一般社団法人CLEAN&ARTのけんさん(焼き芋味)、雑誌「egg」の元編集長で「渋谷女子インターナショナルスクール」の校長・ひとみさんさん(マンゴー味)、プラネタリウム「コスモプラネタリウム渋谷」の解説員・おさむさん(オレンジ味)、プロ紙芝居師集団「渋谷画劇団」(漫画家学会)の紙芝居師かみはるさん(コーラ味)など10人。それぞれに取材し似顔絵を制作した。あめの味はモデルになった人たちの「好きな味」になっている。
SIGNINGのクリエーティブディレクター青沼克哉さんは同商品を「人の紹介を通じてまちの魅力を楽しく伝える、あめの姿をした『ローカルメディア』」と位置付け、「多くの人の手に渡り、まだ見ぬ知らない人やまちへの興味を生み、友達や家族との会話が生まれるきっかけになってくれたら」と期待を込める。
価格は756円。CANDY SHOW TIMEの店舗でも順次販売する。