Bリーグ・サンロッカーズ渋谷（以下、SR渋谷）が4月30日、ホームアリーナの青山学院記念館（渋谷区渋谷4）で「ファン感謝祭」を行った。

ファンを巻き込んだ「借り物足し算競走」

　同日同所で行われた今季最後のホーム試合の後に実施した同イベントには、ファンら840人が来場した。

　イベントでは、選手やコーチらがベンドラメ礼生選手率いる「チームイエロー」、ベンドラメ選手と「これ以上は深くならないんじゃないかというくらい」仲が深いと自負する同窓の同級生、小島元基選手率いる「チームパープル」の2チームに分かれてゲームなどで対決した。

　行ったのは、SR渋谷に関するクイズ対決、数字に関するお題に合わせて集まったファンから物を借りる「借り物足し算競争」、そしてシュート対決。両チームにはボールを5球用意し、クイズ・借り物足し算競争で不正解するごとに1球ずつ没収。残った球数のシュートを打つことができるルールとなった。

　試合さながらの呼び込みで各チームは場内に登場。田渡修人選手はハーフパンツをショート丈にして笑いを誘った。互いににらみ合いながら始まった両キャプテンの選手宣誓で早速、「ちゃんとしゃべれよ」と横やりを入れる小島選手。ベンドラメ選手は「相手になるのかなって感じはあるが、楽しい時間にしたい」と意気込んだ。小島選手は「早くしゃべれよ」というあおりのなか、右手を高く掲げ「宣誓！僕たちパープルは笑いはいらない、絶対に勝ちに行く」と力強く宣言した。

　クイズは両チームに4択で2問出題。パープルは「（マスコット）サンディーの誕生日」という1問目からファンに聞くことができるライフライン「オーディエンス」を使い見事正解。続く「背の順で真ん中の選手」とうい問題では「西野（曜選手）何番目？2メートルあるんだっけ？」と確認する声なども聞こえたが、正解の渡辺竜之介選手を当てた。イエローは、「年齢順で上から4番目の選手」という問題に対し自信満々にケビン・ジョーンズ選手の名前を挙げたが不正解。出鼻をくじかれるも、今年の正月企画で書いたライアン・ケリー選手の書き初めの文字を当てる問題は、オーディエンスを使って正解を導き出した。

　続く「借り物足し算競争」は、お題となる「数字」を制限時間内にファンの持つタオルやユニホームなどで集めるもの。「360」というお題では、パープルチームは西野選手が素早く計算しぴったり集めたが、子どもたちを中心に複数のファンを集めたイエローチームは306と足りなかった。

　最終戦の前には、サンディーがベンドラメ選手、「全く（自信が）ない」と話した石井講祐選手、浜中謙ヘッドコーチ、津屋一球選手を巻き込んでジェスチャー伝言ゲームを実施。4月9日の試合で津屋選手がベンチの選手たちにあおられてダンクを狙うも失敗したプレーをお題に、サンディーがトップバッターのベンドラメ選手に身ぶり手ぶりで表現。しかし全く伝わった様子がなかったことから、サンディーが解答役の津屋選手にジェスチャーの一部を見せると、津屋選手は「分かった」と答えを導き出すと場内からは拍手が起こった。

　互いに4球を残して迎えたシュート対決は、事前に募集したファンクラブ会員も参加。まず、各チームファン2人がシュートを打ったが、パープルが1人決めリードするとジェームズ・マイケル・マカドゥ選手らはハイタッチし喜びを表現した。残り2球は、イエローは関野剛平選手・盛實海翔選手、パープルはバスケ未経験の森山倫良ストレングス&コンディショニングコーチ・井上宗一郎選手それぞれがハーフコートからのシュートに挑戦。リングに当たるなどしたが惜しくも決められず、パープルチームが逃げ切り勝利した。

　チア「サンロッカーガールズ」がパフォーマンスを披露したほか、MC・RIBEKAさん、芸人・柘植達大さんが進行を務め盛り上げた。

　ベンドラメ選手の「ファンの皆さんと一緒にできるファン感は久しぶりなので、すごく楽しめた」と言うあいさつの後、選手たちはコート中央で円陣を組み、ファンたちはコートに向けてこぶしを掲げベンドラメ選手の「結 オン スリー　1.2.3」のかけ声に合わせて、チームスローガンの「結」を全員でコールして約1時間のイベントは幕を閉じた。