見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

サンロッカーズ渋谷、横浜に競り勝つ マカドゥ選手はシーズンハイの33得点

リバウンドのボールを直接リングに叩き込むアリウープダンクを沈めるなどシーズンハイの33得点をマークしたジェームズ・マイケル・マカドゥ選手(中央)

リバウンドのボールを直接リングに叩き込むアリウープダンクを沈めるなどシーズンハイの33得点をマークしたジェームズ・マイケル・マカドゥ選手(中央)

  • 17

  •  

 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月29日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で横浜ビー・コルセアーズ(以下、横浜)と対戦し95-91で競り勝った。

後半に15得点を挙げた石井講祐選手

[広告]

 ベンドラメ礼生選手の得点で先制するも、リバウンドから速攻を許し3ポイント(P)シュートを高確率で決められるなど18-23とリードを許す。盛實海翔選手が序盤から攻撃を引っ張つた第2クオーター(Q)はミスもあり一時得点が停滞する時間帯もあったが、ケビン・ジョーンズ選手のリバウンドからの得点やジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のアタックなどで点差を詰め、盛實選手がブザービーターで3Pを沈め42-41と逆転して後半に突入した。

 立ち上がりにマカドゥ選手やライアン・ケリー選手が横浜のシュートをブロックする好守が続き一歩前に出るが、横浜に連続で3Pを許し逆転を許す。それでも、「もっと攻めようという意識で」後半に臨んだ石井講祐選手が、スクリーンを使ったプレーでディフェンスと「ギャップができたので打てる」と放った3Pがバスケットカウント(得点に加えフリースロー1本)となり流れは渡さなかった。第3Q中盤、エンドラインからスローインの場面では石井選手にボールを入れるかと見せかけて、マカドゥ選手がアタックしバスケットカウントを奪う場面があった。浜中HCがデザインしたが、「マカドゥが正しく献身的にスクリーンをかけたから(横浜のチャールズ・)ジャクソンが少し動いた。その後のリアクション、ボールを供給したベンドラメが素晴らしかった。僕の手柄ではない」と選手を評価した。

 70-70で迎えた最終Qはリバウンドからの得点が続いたほか、石井選手がスクリーンを使ったプレーからレイアップシュートを狙いファウルを誘発するなど起点となり攻撃を引っ張った。スクリーンをかけた井上宗一郎選手に守備が「少し引っ張られていたので、目線でパスフェイクを入れた。狙い通りだった」と振り返った。3Pを決めたことで「良いタッチを持っていたので、どんどん攻めていった方が良いと思った。流れを持ってこられたかな」と手応えをうかがわせた。マカドゥ選手は、他の選手の上からリバウンドのボールを直接リングに叩き込むアリウープダンクを2本決めるなど、この日はシーズンハイとなる33得点をマークした。

 一進一退の攻防がき91-85で迎えた残り約28秒、自分たちの攻撃の前にタイムアウトを取ったSR渋谷。明けのプレー再開時のスローインの位置を、自分たちが守る側のコート(バックコート)のエンドライン(攻撃時間は24秒)か、攻める側のコート(フロントコート)のサイドライン(同14秒)か選べたが、フロントコートを選択。浜中謙ヘッドコーチ(HC)は「計算上はこちらが24秒使えば残り4秒だったが、横浜の立場で考えたら、負けているチームは時間がほしいのでファウルゲーム(わざとファウルして自分達の攻撃を増やす戦術)に来るだろうと。スチール(ボールを奪うプレー)をされると相手のリングに近いので、バックコートを選択する理由が無い。残り14秒残ってもノースリ―(3Pを撃たせない)で、最悪延長か、タイムアウトも残っていたので」と意図を明かした。

 ファウルゲームを想定し、フリースローの成功確率が高い選手を中心に構成したなか、狙い通りファウルを受けフリースローを得た石井選手は2本確実に沈めた。この日フリースロー7本を100%の確率で決めたが、「しっかりルーティーンを同じリズムで遂行できたので、自分のシュートを打ち切れた」と振り返った。

 この日は後半に15得点を挙げた石井選手。「前半はボールが回ってくる場面が少なかったので我慢しながら、後半打つチャンスはあると思っていた」と言う。3試合連続2桁得点をマークしているが、「シュートのタッチはすごく良い。試合中に自分が打てそうなコールをガードに伝えてやってもらうなどしている。オフボールで僕にスクリーンをかけてくれるプレーをたくさんもらえるようになっているので、うまく使って空いたらすぐ打とうと思っていた」とその要因を明かす。今季は残り3試合となっているが、「HCが変わるなどいろいろあったが、新たなトライをしながらここ6試合で良い感覚をつかみ始めているので収穫が大きいシーズンになている」と話した。

 浜中HCは「辛抱強く戦って勝ちという結果が出た」と振り返り、「試合前にリバウンドゲームになると口酸っぱく言っていて、タイムアウト、時間が切れるたびに(同じことを)言って、やるべきことをチーム一丸となって発揮できたのは良かった」と横浜を12本上回ったリバウンドを評価した。

 両チームは30日も戦う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース