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サンロッカーズ渋谷、川崎に大敗 「らしさ失われた」後半に大量失点

第3クオーターにリードを許したサンロッカーズ渋谷(白のユニホーム)

第3クオーターにリードを許したサンロッカーズ渋谷(白のユニホーム)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月12日、川崎ブレイブサンダース(同、川崎)と対戦し103-75で大敗した。

最終クオーターにはアグレッシブな守備を見せた

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 試合が大きく動いたのは33-35で迎えた第3クオーター(Q)だった。前半成功確率が9%だった川崎の3ポイント(P)シュートが立て続けに決まったほか、インサイドに飛び込まれフリーでシュートを許す場面も見られた。タイムアウトや選手交代で流れを変えようと模索したが、失点が止まらず81-51と大差を付けられた。攻撃では、川崎は帰化選手を含む身長2メートルを超す選手を3人同時に起用するラインアップに対して、ゴール下のジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のシュートや、そこから外角へのパスで3Pなど、イン・アウトでパスを回しながら得点を狙った。

 前半、ミスが多かったことや川崎のゾーンディフェンスに「攻めあぐねていた印象があった」(浜中謙ヘッドコーチ(HC))ことから、ハーフタイムでは、その対策など攻撃に関する指示をしたという。「それが故に『ゾーンオフェンスってどうだったっけ』というマインドになっていて、ディフェンスのマインドが薄れた」と振り返った浜中HC。川崎は第3Qに強いというデータもあるが、前半の失点を35点に抑えられていたことに「満足してしまった」と言い、「あのタイミングで『ディフェンスからだよね』、サンロッカーズはどういうチームだったかを伝えられたら良かった」と悔やんだ。

 「我慢」をキーワードの一つに挙げている浜中HC。「何がうまくいっている・いっていないではなく、やるべきことを我慢し続けることが正解。堅実に守ることを徹底することがサンロッカーズらしさ」と言い、最大18点のビハインドをひっくり返し勝利するなどした前節の試合を引き合いに出しながら、「成功体験があるのに、ステップバックした感じがもったいなかった」と続けた。

 それでも、「(個ではなくチームで戦うスタイルを表す)『結』ではないと感じた」浜中HCが、「サンロッカーズのバスケをもう一回取り戻そう」と選手を送り出した最終Q。ボールを運ぶ選手にダブルチームを仕かけるなどしてボールを奪い得点につなげるなど、同Qだけで川崎のターンオーバーを7回誘発した。アグレッシブな守備をすると同時に、「(この日のプレーの)印象が悪くなかった」ことから起用した井上宗一郎選手は、好守やアシスト、武器の3Pはなくインサイドへのアタックなどから得点を重ね起用に応えた。

 試合は先制許すも、ベンドラメ礼生選手のミドルレンジ、小島選手のゴール下への飛び込み、ライアン・ケリー選手のシュートなど連続得点で立ち上がりはリードを奪う。一時逆転されるも石井講祐選手の3Pなどで17-14と再逆転して第2Qを迎える。競った展開となるなか、ケリー選手のボールを奪う好守からのダンクや3P、西野曜選手が得意とするゴール下への飛び込みからの得点や3Pなどで得点を重ね付いていった。

 この日は選手の取材対応はなかった。次節は今月15日・16日、ホームでシーホース三河と対戦する。

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