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サンロッカーズ渋谷、新潟に逆転勝利 「我慢強く戦い抜けた」

10得点アシスト5本などをマークした盛實海翔選手

10得点アシスト5本などをマークした盛實海翔選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月8日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で新潟アルビレックスBB(以下、新潟)と戦い89-83で勝利した。

盛實海翔選手の応援ボードを持ったファンも

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 今季3度目の対戦となった両チーム。立ち上がりは、ライアン・ケリー選手がミスマッチを突くなどして得点を重ねるが、23-25と点を取り合う。

 第2クオーター(Q)は、リバウンドからの速攻やミスからの3ポイント(P)シュートなど失点が続き15点差をつけられタイムアウトを迎えると、浜中謙ヘッドコーチ(HC)は守備をゾーンに変えた。新潟のリズムであったことから、「のらりくらりいって20点開いてしまう不安があった」(浜中HC)なか、「(以前)先輩HCから『ゲームを壊す必要がある時がある』という話しを聞いていた」ことなどから、その助言と自身の勘を「信じた」。その判断が功を奏し、新潟の得点ペースを抑えると同時に、ケリー選手の3P、ケビン・ジョーンズ選手のミドルショット、最後のプレーではベンドラメ礼生選手がリバウンドから得点を挙げ、45-52と点差を詰め前半を折り返した。浜中HCは「我慢につながったので結果としては良かった」と自身の決断を振り返った。

 「きれいにボールを回しすぎてワイドオープンが潰されていた。チームでつくったシュートであれば、自分を、リバウンドを信じて打ちきる」(浜中HC)ことや、インサイドへのアタックなどに対する守備の修正を加え迎えた後半。我慢の展開が続くなか、ベンドラメ選手が強みと自負するインサイドへのアタックから得点を重ねたほか、スローインのボールをカットすると関野剛平選手が反応し、バスケットボールカウント(得点に加えフリースロー)を奪うなどして試合を振り出しに戻す。一進一退の攻防が続くなか、「ディフェンスを利用しようとKJ(=ジョーンズ選手)と話して、スクリーンを使って自分かKJかと考えていたが、自分が空いた」と盛實海翔選手がアタックし71-70と逆転して最終Qに突入した。

 拮抗(きっこう)した展開が続くなか、ベンドラメ選手は新潟の速攻をダッシュして阻止したほか、盛實選手は相手選手が目をそらした隙に「(間合いを)詰めちゃおうと思って」プレッシャーをかけミスを誘うなど好守が続く。連続失点で2点差まで詰め寄られるも、ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手が新潟のシュートをブロックし逆転を許さず、ケリー選手の3Pなどで点差を広げると、終盤は攻撃の時間を使い逃げ切った。

 「我慢強く戦い抜けたことが一番の勝因」と振り返った浜中HCは、後半を31失点に抑えた点を「自分達のバスケットを信じてやってくれた」と評価した。後半にシュートを3本ブロックしたケリー選手の守備については「競技者として負けず嫌いな所がある。発破をかけたというより、前半少しやられていたので競争心に火が付いたのでは」とも。

 出場直後に3Pを決め「気持ちよく打てて入ったので、感覚は掴めた」と好感触で試合に入った盛實選手は、10得点を挙げたほかインサイドへのアタックなどからアシストを5本マーク。「インサイドに(ボールを)集めてくる対策として、自分達も準備しているのでやるべきことができた」と新潟からボールを奪う場面もあった。「目立った感覚は無かったが、ポイントで得点を取れ、ある程度は(自分の仕事が)できたかな」と振り返った。

 会場には盛實選手の愛称「モリザネセクシー」Tシャツを着た子や盛實選手の言葉をプリントしたボードを持つファンも見られた。盛實選手も気付いていたようで「応援してくれる方のためにプレーしている所もあるので、自分のファンがいるのはうれしい」と喜ぶ。シーズンも終盤だが、「チームとしては一つでも多く勝ち星を重ね、個人的にもらしいプレーを一つでも残していけたら」と話した。

 両チームは9日も戦う。

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