Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が3月15日、秋田ノーザンハピネッツと対戦し83-52で大勝した。
バイウイークを挟んだこともあり約1カ月半ぶりのホームゲームとなったこの日。A東京は普段アウェーで着る白色のユニホームで戦った。セバスチャン・サイズ選手の得点で先制し16-13とリードするも「秋田のペースで進んだ」(デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC))立ち上がり。
第2クオーター(Q)は「ガードにもう少しプレッシャーをかける、タフにプレーすることが必要」(アドマイティスHC)という指示に応えるかのように、吉井裕隆選手が難しいシュートを打たせるなど守備の強度を高める。攻撃では安藤周人選手が起点となり得点やアシストを重ねたほか、サイズ選手がインサイドで強さを見せ39-30とリードを広げた。
昨年11月に対戦した際、守備の裏を突いてゴール下に飛び込む「バックドア」から17失点したことから「絶対にやられないよう」準備してきた。前半でそのプレーを許す場面が見られたが、アドマイティスHCは肩をすくめながら「コーチやベンチ(の選手)がもっと声を出すこと、選手自身も警戒心、責任持つことが大事」と話した。
第3Qは、サイズ選手がゴール下や3ポイント(P)シュート、フリースローと全てのシュートを100%で決め13点を挙げた。守備の上からダンクを叩き込んだが、「勢いづく、アリーナが盛り上がるプレーだったので自然と出てしまった」と雄叫びを上げた。続くようにアレックス・カーク選手もダンクを決めると場内は一層沸いた。64-42で迎えた最終Qには、出場機会を得た若手選手も得点を挙げるなどして勝利に貢献した。
サイズ選手はこの日シーズンハイとなる30点を挙げた。そのうちの11点となるフリースローが「大きかった」と振り返り、「フィジカル面では負けないという気持ちがあり、積極的にアタックした」と話した。
オフェンスリバウンド23本と秋田を10本上回ったが、アドマイティスHCはインサイドのアドバンテージを自負しつつ、日本人選手がつないだ点を評価。最終Qにオフェンスリバウンド3本を取るなどした岡本飛竜選手については「エナジーあふれるプレーでチームを引っ張っていた」と触れ、普段はあまり見られない同じポジションの藤永佳昭選手と同時起用する時間帯も見られた。
前節、約2カ月ぶりに復帰したジャスティン・コブス選手。捻挫で離脱していたが「大事をとって100%直してから復帰しよう」と治療に専念していた。プレータイムの制限もなく「エネルギーもある」と調子は良さそうな様子。立ち上がりはシュートが外れるシーンも見られたが「感覚は悪くないし、良いタイミングで打てた」と最終的に12点まで伸ばした。「試合感覚の部分と息が上がらないよう、もう少しコンディションレベルを上げたい」と話した。
A東京はこれでタイとなるホーム17連勝となった。サイズ選手は「素晴らしい結果」と喜び、「今季は国立代々木競技場第一体育館(=メインのホームアリーナ)という東京のど真ん中で勝ち続け、ファンを増やし喜ばれるプレーを見せていきたい」と意欲をみせる。
次節は今月18日・19日、サンロッカーズ渋谷とのダービー戦となる。