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「楽天ファッション・ウィーク東京」開幕 58ブランドが新作披露へ

開幕ショーを飾った「イレニサ」

開幕ショーを飾った「イレニサ」

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 東京発ブランドを中心に2023年秋冬ブランドの新作が披露されるファッションイベント「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京)2023A/W」が3月13日、メイン会場の一つとなる渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階ホールAで開幕した。主催は日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)。

「イレニサ」の服を着て登壇した俳優の上杉柊平さん

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 開幕を飾ったのは、小林祐さんと安倍悠治さんの2人が手がけるメンズブランド「IRENISA(イレニサ)」。JFWOが世界を拠点に活躍を見込む東京発の旬なブランドを選定・表彰し海外での展開をサポートするファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD 2023」を受賞した新進デザイナーデュオによる初のフィジカルショーとなった。「HAZY MOON」をテーマに打ち出したコレクションでは、「自然原理」と「手の業」をインスピレーション源に、京友禅のはけ染めでグラデーションをかけたストールやグラフィカルな生地のセットアップなどを披露し、ブランドの持ち味であるパターンの美しさやクラフツマンシップ、デザイナーがこだわっているという「上品さ」などを各ルックに落とし込んだ。

 ブランドが最新のプレタポルテ(既製服)を披露するファッションウィークは、国外ではミラノ、パリ、ニューヨーク、ロンドンの4大都市が主な都市として知られ、東京コレクション(東コレ)では日本発ブランドが東京から国内外に向け最新ファッションを発信。ファッション・ビジネスの国際競争力強化を図る目的で2005(平成17)年に国策として「東京発 日本ファッション・ウィーク」が立ち上がって以降、組織改編なども図りながら年2回、通算36回にわたりファッションウィークを継続してきた。2005年からの参加ブランド数は460に上り、国内外で人気や認知を広げたブランドも多い。

 今シーズンは計58ブランドが参加し、うち43ブランドがリアルでショーを開く予定で、コロナ禍でオンライン開催が目立ったショーがフィジカルに立ち返り、活気を取り戻す節目のシーズンともなった。初参加は17ブランド。冠スポンサーは、メルセデス・ベンツ(2011年~)、Amazon(2017年~)に続き、現在は楽天が契約を結ぶ。渋谷ヒカリエをはじめ、表参道ヒルズもメイン会場となり、期間中は渋谷エリアでファッションとアートを発信する「渋谷ファッションウイーク(SFW)」、ファッション&デザインイベント「TOKYO CREATIVE SARON(東京クリエイティブサロン)」(以上、今月17日~31日)などのイベントとも連携し、広域渋谷圏を中心に都内がファッションで華やぐ。

 メディアやバイヤーなど関係者向けのショーをはじめ、会期中には一般参加向けのイベントも開催。3月16日~3月18日には、JFWOがブランド支援プログラムとして世界を視野に新人デザイナーの輩出を目指す「JFW NEXT BRAND AWARD」のフィジカル部門・初年度の支援デザイナー「FETICO(フェティコ)」に加え、審査員特別賞を受賞した「HAENGNAE(ヘンネ)」「natsumi osawa(ナツミオオサワ)」が渋谷ヒカリエ8階「8/CUBE」で新作を展示(フェティコは同17日にショーも開催)。同期間、「8/COURT」でもSDGsイベント「ZERO-TEXが奏でるサステナブルストーリー~100年先も楽しめるファッション業界の構築~」を開催。ニューヨーク州立ファッション工科大学(Fashion Institute of Technology、FIT)で学ぶデザイナー3人、池上智慧子さん・池谷友里さん・古月 梨紗さんが、日本発の素材「ZERO-TEX」を用い制作したコレクション計14点を展示する。

 今月18日まで。

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