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サンロッカーズ渋谷、群馬下し5連勝 「チーム一丸」で勝利

19得点リバウンド8本、シュートブロック3本と好守で貢献したケビン・ジョーンズ選手

19得点リバウンド8本、シュートブロック3本と好守で貢献したケビン・ジョーンズ選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月11日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で群馬クレインサンダーズ(以下、群馬)と戦い91対82で勝利した。

第2クオーターでダンクを決めた西野曜選手

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 昨年12月に延期となっていた対戦の代替試合。SR渋谷は先制するも次が続かず重い立ち上がりとなるが、シュートをブロックするなど簡単に得点を許さない。途中出場したライアン・ケリー選手が外角のシュートに加えリングへのアタックからダンクを決めると、西野曜選手も自身のリバウンドでつないだチャンスかにダンクを決めたが、「膝の調子があまり良くなかったので省エネなダンクになった」と笑った。第1クオーター(Q)中盤で一時6-12と倍の点差を付けられるもタイムアウトを取らなかった浜中謙ヘッドコーチ(HC)。「僕自身もタイムタウトだったかなと思った。たまたま結果が良かったが、駆け出しのHCなので毎試合が学び」と振り返った。

 18-17で迎えた第2Qは互角の戦いを見せる。西野選手は、得意とするゴール下への飛び込みからシュートを決めるなど持ち前の得点力を発揮。前節に引き続きジェームズ・マイケル・マカドゥ選手からのアシストで得点を挙げる場面もあったが、「マック(=マカドゥ選手)の1対1を警戒するチームが多いので誰かが空く。それがたまたま自分だった」と振り返る。一時9点差を付けるが、群馬が得意とするリバウンドからの速攻やミスからの得点で点差を詰められる。それでも我慢を続け、39-38で前半を折り返した。

 後半立ち上がりは、群馬の速攻を阻止したマカドゥ選手が逆速攻でダンクを沈め場内を沸かす。ベンドラメ礼生選手はリバウンドで攻撃をつないだほか、フェイントを入れながらのシュートでファウルを誘いながら得点を重ねた。小島元基選手も3Pにレイアップに積極的に得点を狙い、ケリー選手はフリーのシュートやミスマッチを生かしたシュートなどを確率高く沈め、同Qはチームで28得点をマークした。

 67-61とリードして迎えた最終Qも攻撃の勢いは止まることなく、ベンドラメ選手、ケリー選手、ジョーンズ選手と得点を重ねる。失点してもリスタートを早くし得点を挙げ、序盤にこの日初めて2桁点差を奪う。「強み」と自負するインサイドへのアタックでファウルを受けながらレイアップを決め、得たフリースローも沈めたベンドラメ選手は、続けてアタックしディフェンスを引き寄せマカドゥ選手のダンクをアシストする場面も。終盤はミスから失点もあったが、好守でリバウンドを抑えるなどして勝利を収めた。

 得点能力が高い選手を中心に得点を重ね、守備力の高い選手が体を張った印象を受けたこの日。浜中HCも「誰がということではなくチームが一丸となって戦った。選手一人一人が役割りを分かってチームのためにやってくれた」と評価した。終盤の要所でのリバウンドが光ったが、前節の試合は最後のリバウンドが勝敗を分けたこともあり「試合前から話していたが、どれだけディフェンスリバウンドが重要か皆理解して体を張ってくれた」とも。

 得点能力の高い群馬のトレイ・ジョーンズ選手には日本人選手を代わる代わる付けた。ファウルがかさんだ選手もいるが、浜中HCは「努力は素晴らしかった。1対1ではなくチームで守ることはぶれずにやっていきたい」と話した。西野選手は「とにかくボールを離させたかった。(ジョーンズ選手を)チームで守れたことが勝因につながったのかな」と振り返った。

 チームは5連勝と好調だが、西野選手は「自分たちは崖っぷちに立っているという危機感を持ちながらやっている。連勝を伸ばすこともうれしいが、目の前の試合を一丸となって求められていることを遂行することが大事。何があっても崩れないことが勝ちにつながっている」と考える。我慢強く戦い流れをつかんだが、浜中HCが「フィジカル・遂行・我慢」と言う言葉を「1日に10回くらい言っている」と明かした西野選手。「それが体現できて良い結果になっている。そこが限定になっている」とも。

 両チームは12日も戦う。西野選手は「アジャストは大事だがやることを変えずに準備をして迎えたい」と話した。

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