東京都と東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京は4月17日、渋谷区内の水道道路沿いにある都営住宅の空きスペースを活用し、アーティスト創作活動スペース「START Box ササハタハツ」を笹塚と幡ヶ谷の2カ所にオープンする。
昨年3月に策定した「東京文化戦略2030」に基づき、都内の遊休施設を使いアーティストを支援する「START Box」事業では1月、「START Box六本木」をオープン。賃料や物価などが高い都内で若手アーティストがアトリエを持つことが難しいという声を受け、使われていない物件を活用し、創作場所として整備した後、「利用しやすい料金」で貸し出す。
「START Box ササハタハツ」は、いずれも都営住宅を活用。笹塚の「スペース1」(渋谷区笹塚2)、幡ヶ谷の「スペース2」(幡ヶ谷2)に、それぞれ3区画を用意する。面積は、笹塚=17平方メートル、幡ヶ谷=15平方メートル。
貸出期間は、4月17日~6月28日(計73日間)と7月10日~9月27日(計80日間)の2期で、使用料は、第1期=笹塚4万880円・幡ヶ谷3万5,770円、第2期=同4万4,800円、同3万9,200円。使用可能時間は9時~21時。アトリエをメインに、ワークショップなど地域の人との交流などの利用も想定するが、物販やギャラリー利用などは禁止。
募集するのは、美術・写真・メディア芸術などのビジュアルアーツ(演劇、舞踊などは除く)の分野で活動する人で、使用申請時点で満18歳以上40歳以下、都内在住・在勤または最終学歴が都内の学校であることが条件。希望者は公式サイトから郵送またはオンラインで応募する。
募集は3月2日まで(申請状況などにより受付期間を延長する場合あり)。