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アルバルク東京、新潟に勝利 短期加入・ボヤルキム選手は初ホームに「緊張」

加入後初のホーム戦となったイホール・ボヤルキム選手(中央)

加入後初のホーム戦となったイホール・ボヤルキム選手(中央)

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が1月28日、新潟アルビレックスBB(同、新潟)と対戦し90対79で勝利した。

入団後初得点を挙げた宇都宮陸選手

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 ザック・バランスキー選手、安藤周人選手とシューター陣が3ポイント(P)シュートを連続で沈めたほか、新潟が強みとするインサイドでの得点を簡単に許さずミスを誘発するなどして序盤からリードを奪う。

 21-13で迎えた第2クオーター(Q)も安藤選手の勢いが止まらず、立ち上がりに連続で3Pを沈め2桁リードを奪う。新潟のインサイドを起点とした攻撃に一時点差を詰められるも、藤永佳昭選手がミスを誘う好守を見せたり3Pを決めたり攻守で貢献し流れを渡すことなく45-31とリードを広げ前半を折り返した。

 けが人が相次ぐなか、今月19日に1カ月という短期契約で加入したイホール・ボヤルキム選手は、第1Q途中から出場。入団後初のホーム戦で「緊張もあった」なか、来場したファンからは自身の背番号や出身地・ウクライナの国旗のボードなどが掲げられたのを目にし「恩返ししたいという気持ちが空回りしてしまった」とミスも見られたが、インサイドへのアタックからのパスや速攻をアシストするなど、ガードとして攻撃を組み立てる。アシストを主軸にしつつも「攻撃を停滞させたくないので、状況があれば思い切り狙いたい」と得点にも絡んだ。

 点の取り合いとなった第3Q。前半抑えきれなった新潟の外国籍選手に対し「思い切って得点を与えないよう意図的に」ダブルチームを仕かけるも、「ローテーションミスでアウトサイドが空いて」3Pを許したほか、リングへのアタックを許すなど「好き勝手やられた」((デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC))。72-60とリードはしていたものの、最終Qに入る前にアドマイティスHCは「それぞれの責任」と守備に対し活を入れて送り出した。

 その声に応えるかのように、最終Q前半は失点を4点に抑え一時最大21点にリードを広げた。終盤には、特別指定選手として加入している京都産業大学2年の宇都宮陸選手も出場。持っているボールに手を出されタイミングがずれて「ベストなポジションじゃなかったが打ち切れた」と今季初得点を挙げたほか、フリーの3Pも沈め約3分の出場で5得点を挙げた。「先輩方が点差を開けてくれてチャンスが回ってきたなか、得点に絡めて良かった」と喜んだ。ゴールへのアタックを武器とするなか、A東京では「プロとしてやっていく上で必要になってくる」とシュート力の強化に取り組んでいると話した。

 攻撃面ではオープンで打つシュートが目立ったが、アドマティスHCは「スクリーンを使いシューター陣をオープンにするセットプレーがかなり機能した。パスも良かったし、シューター陣も思い切り打ち切れて確率の高いパフォーマンスができた」と評価。

 チーム最多の27点をマークした安藤選手は「チーム全体でノーマークを作れた場面が多かった。信頼してパスをくれるのは感謝しないといけないし、決め切れてよかった」と振り返った。7試合連続で2桁得点を挙げるなどの活躍もあり子ども達からの人気も高まっているが、「子どもたちからの目線はうれしい。夢を与える職業でもあると思うので、目標になれる、栄養を与えられる存在になれるよう頑張りたい」とも。

 B3のクラブから加入したボヤルキム選手は「ゲーム内容もレベルも違うのでチャレンジングではあるが、自分はできるとも考えている。優勝候補の強豪チームでプレーできる機会に感謝しつつ、チームにフィットする時間もあまりなくシステムも違うので難しいが、持ち味を発揮しながら勝利に貢献したい」と意欲をみせる。ウクライナ代表の試合などを見てボヤルキム選手のことを知っていたというアドマティスHCは「2回の練習しかできていないなかプラスの仕事をしているが、もっとリラックスして持ち味を出してほしい」とも。

 両チームは29日も戦う。

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