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東急百貨店本店、営業終了まで1週間 惜しむ来店客続々

店長からのメッセージを掲出する正面エントランス

店長からのメッセージを掲出する正面エントランス

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 東急百貨店本店(渋谷区道玄坂2)の1月31日の営業終了まで残すところ1週間と迫り、閉店を惜しむ来店客が続々と訪れている。

正面エントランスに掲出する年表

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 1967(昭和42)年11月1日、渋谷駅北東に位置する旧渋谷区大向小学校跡地に開業した同店。今年春以降に解体工事が行われ、Bunkmauraと一帯で再開発されることが決まっている。

 これまでの感謝と未来に向けたメッセージを意味する「THANKS&LINK~ありがとうの気持ちがつむぐ、美しい未来へ~」と題し、セール企画などを展開。1階正面エントランス近くで現在、年表などのパネルを展示している。

 埼玉から訪れた男性(72)は渋谷の国学院大学に通っていたほか、10年ほど前まで同店のインテリアコーナーで働いていたこともあり、営業終了を前に足を運んだという。「あまり来たことはなかった」が「MARUZEN&ジュンク堂書店」などを利用していたという女性(30)は、開業当初や過去の広告を興味深げに眺めていた。

 渋谷区生まれ・在住の女性(27)は親子3代で同店に通ってきた。自身も食料品を買うなど週2、3日利用しており、生活の一部になっているほか、母親が外商顧客で「仲良くなった店員に会うこと」が来店の楽しみだった。その母親が自身を身ごもっていた際に同店内で破水したエピソードも。「(閉店は)悲しい」と話しつつ、現在は渋谷ヒカリエ(渋谷2)内の商業施設「ShinQs」など東急百貨店が運営するほかの施設にも足を運び始めているという。

 屋上に足を運ぶ来店客も多く、「東急本店」「Bunkamura」のロゴをあしらった大型サインを背景に自撮りで記念撮影する人の姿も見られる。

 同店営業推進統括マネジャーの西川明宏さんは来店客に感謝の思いを抱きつつ、「最後まで徹底的にお客さまに向き合っていきたいという思いを持ち、『お客さまに向き合うとは、何をすることか』を従業員一人一人が考え実行していく。そして『東急百貨店本店は良い店だった』とお客さまの記憶に残るよう、ラスト1週間、臨んでいく」と意気込みを見せる。

 今月26日から、2階ではコートや装身具などの紳士アパレル、3階では婦人コート、6階では洋品雑貨など、各フロアで最終セールを行う。

 営業時間は10時30分~19時(丸善&ジュンク堂は21時まで、8階・レストランは11時~21時、最終日は全フロア19時まで)。

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