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サンロッカーズ渋谷、三遠に敗れるも「良い試合だった」手応えも

要所で3ポイントシュートを決めるなど11得点をマークした小島元基選手

要所で3ポイントシュートを決めるなど11得点をマークした小島元基選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月20日、国立代々木競技場第二体育館(渋谷区神南2)で三遠ネオフェニックス(以下、三遠)と対戦した。

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 前節の戦いから中1日での試合となった上に、けがやコンディション調整で4選手を欠いたなかでの戦いとなった。浜中謙ヘッドコーチ(HC)は「タフと言うのはあまり好きじゃない。ほかのチームもタフなシチュエーションは大いにあるので、あまり触れずに4選手の分も継続的な努力をしていこう」と話し臨んだという。

 ファウルがかさむも粘り強い守備を見せ、リバウンドから積極的に走り速攻につなげるなど、SR渋谷のスタイルが見られた立ち上がり。古巣対戦となった津屋一球(かずま)選手は得点に加え、リバウンドに絡んだり声を出したり気合いの入った姿を見せる。途中出場した小島元基選手は、シューターを欠くなか「誰が攻めるかとなったら、状況判断からして自分も攻めなきゃいけないなと思った」と自身が空いたら迷わずシュートを打った。

 21-13で迎えた第2クオーター(Q)は、ゴール下を戦場とするジェームズ・マイケル・マカドゥ選手が3ポイント(P)シュートを決めたほか、シュートブロックやルーズボールでボールをつなぐなどハッスルプレーを見せる。インサイドへのアタックを起点に津屋選手、関野剛平選手の3Pも決まり41-31とリードを広げた。

 しかし、ここ数試合「課題」となっている第3Q。立ち上がりはボールを奪うプレーからの速攻でダンクを決めたケビン・ジョーンズ選手が好守を見せる。得点が止まった中盤は、インサイドへのアタックやミスマッチを突かれ失点やファウルが続く。さらに田渡修人選手がファウルを受けた際に足首をひねり離脱するアクシデントも重なった。

 逆転は許したものの50-52と僅差で最終Qに突入したが、浜中HCは「10点差をつけられてもおかしくなかった。自分たちの悪い攻撃からワイドオープンで撃たれているシーンもあり、(三遠のシュートが入らなくて)助けられたが、2点差で4Qに入ったことよりもっと重大。シビアになっていきたい」と厳しい表情を浮かべた。

 最終Qは、関野選手やマカドゥ選手、津屋選手がボールへの執着心を見せ、小島選手が3Pを2本決めるなどして競った展開が続く。しかし、終盤は「打つべきシュートは打っていたが、基本的にショートになっていた」(浜中HC)とシュートを決めきれず、守備ではリバウンドでつながれ3Pを許すなど、「我慢しきれず」(同)試合終了となった。

 63-74で敗れたものの、「ここ数試合の中では良い試合だった」と手応えをうかがわせた小島選手。浜中HCも「ホームコートでファンの皆さんの後押し、応援も力強かったし、何よりそれに対して選手も一生懸命やっていた。会場一帯となってサンロッカーズらしい所は出たと思う」と一定の評価を示し「早く結果につなげられるようにやっていきたい」と話した。

 小島選手は要所で3Pを決めるなど11点挙げたが、「点数につながって良かったが、たまたま良いタイミングだったので別に。状況判断の積み重ね」とクールに振り返っる。ここ数試合の後半の攻撃については、「守備で少しずれ始めたときに、攻撃も崩れることが多いので、いかに皆で意識して良くしていくかが今後につながると思う」と見解を示した。

 この日は、集まったファンからは終始大きな拍手が送られたが、「今は中々難しい状況だが、応援や叱咤激励には感謝しかない。どうにかして応えられるようにまた切り替えたい」と力を込めた。

 21日は「代々木シリーズ」と題し、今季同所で戦う最後の試合となる。小島選手は「どうにかして最後、勝って良い思いで代々木(シリーズ)を終えたい」と話した。

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