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MAGNET by SHIBUYA109にCD・レコード専門店「RECOfan」 渋谷エリア再出店

「『ここに来れば何かあるんじゃないか』と思ってもらえるような店に」と話す加藤令店長

「『ここに来れば何かあるんじゃないか』と思ってもらえるような店に」と話す加藤令店長

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 CD・レコード専門店「RECOfan(レコファン)」が12月1日、渋谷駅前の商業施設「MAGNET by SHIBUYA109」(渋谷区神南1)6階にプレオープンした。

毎日品出しをしながら営業をしている

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 アール・エフ・シーが手がける同店は1981(昭和56)年、下北沢に1号店をオープン。1983(昭和58)年に渋谷に進出し、拡張や移転などをしながら営業を続けていたが2020年10月、コロナ禍の影響で閉店。以降は秋葉原や武蔵小金井での実店舗、通信販売で営業を続けていた。

 渋谷BEAM店が閉店した以降も、利用客からは惜しむ声や渋谷への再出店を希望する声があったこともあり、同社も渋谷での再出店場所を探していたという。

 そうしたなか出合ったのが、イベントスペースとして使われていた同所。売り場面積は、渋谷BEAMの店舗の半分以下とはなるが、既存店の中でも最も広い約109坪。渋谷BEAM店は50~60代など往年のレコードファンの来店が中心だったが、アパレルや飲食、キャラクターグッズなど多様なショップが出店する同施設に店を構えることで、客層が広がることに期待を込める。

 出店決定からオープンまでの時間が短かったことから店舗を作りながら営業している。中古レコードを中心に、中古CDやオーディオ機器類も扱う。ジャンルははロックやポップス、ジャズ、ヒップホップ、昨今若年層にも人気の歌謡曲などオールジャンル。近隣に「扱っているレコード店が少ない」クラシックや、渋谷BEAM店閉店後は取り扱いが減っていた新品の輸入レコードの取り扱い拡充も図る。毎日品出しをしているが、現在店頭に並ぶのは約1万点で、グランドオープン時には4万点ほどまで増える予定。

 中古レコードはクリーニングして店頭に並べるなどコンディションにもこだわる。価格は100円~数万円台と幅はあるが、1,000円台~2,000円台が中心だという。

 現在は「クリスマスソング」を集めた棚を用意しているほか、今後は来日公演を行うアーティストの特集なども行っていく予定。加えて、渋谷BEAM店で土曜に行っていた「レコード放出デー」(隔週予定)や、同館5階イベントスペースを利用したインストアライブ(不定期)なども開いていく予定。

 学生時代のアルバイトから約25年「レコファン」で働いている加藤令(りょう)店長は「(盤を)見ているだけでも絵になるし、ジャケットも飾れる。レコードに針を落として音が出るまでのドキドキやワクワクなど、音楽との向き合い方も変わると思う」とレコードの魅力を語り、「新たな旗艦店として、(渋谷)BEAM店のような雰囲気、『ここに来れば何かあるんじゃないか』と思ってもらえるような店になれば」と意欲を見せる。現在は催事出店と思われることもあるというが、半年ほどかけて店を作っていく予定で、「(店ができる)過程も楽しんでもらえたら」とも。

 営業時間は10時~21時。

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