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災害時の「一時退避場所」指す「矢印サイン」アート、渋谷・ファイヤー通りに追加

描かれた描かれたHugo Yoshikawaさんの作品

描かれた描かれたHugo Yoshikawaさんの作品

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 渋谷・ファイヤー通りの壁面に12月20日、災害時に帰宅困難者を「一時退避場所」に誘導する「矢印サイン」のアート作品が完成した。

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 渋谷区の商店会連合会や渋谷駅周辺帰宅困難者対策協議会、観光協会などで構成する実行委員会が渋谷区と共催する「シブヤ・アロープロジェクト」の一環。2017(平成29)年に始まった同プロジェクトは、外国人を含めた来街者に、災害時に渋谷区の一時避難場所(青山学院大学、代々木公園)の位置を知らせることが目的。

 作品は、発災時だけでなく日頃から人々の注目を集めるような「アート性あふれる」デザインであると同時に、一時避難場所の方向を示す「矢印サイン」を取り入れることで安全な場所への誘導を支援。言葉の壁を越えて理解できる記号として矢印を盛り込んでいる。これまで、渋谷キャスト(渋谷区渋谷2)前や、神南郵便局前交差点と宮下公園交差点をつなぐJR線線路の高架下などに設置してきた。

 今回の作品は、東京都水道局代々木増圧ポンプ場前に位置する、JR線線路と歩道を隔てる壁面に描いた。3月に同所に作品を描いたイラストレーターHugo Yoshikawaさんが、自身の作品に追加する形で約6.5メートルの壁面に作品を描いた。水色に塗った壁面に、家具や植物などと一緒に、代々木公園の方向を指す矢印を描いている。

 長谷部健渋谷区長は「多様なアーティストのご協力の下、渋谷の街にシブヤ・アロープロジェクトの作品が増えてきていることをうれしく思っている。近い将来、渋谷の街の至る所に作品があふれ、もしもの時にアート作品を見れば、一時退避場所にたどり着くことができると皆さまに知っていただけるように尽力していきたい」とコメントを寄せる。

 同プロジェクトでは今月、東急百貨店東横店解体工事の仮囲いに、子ども食堂の子どもたちと制作したアニメ「もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ」「忍たま乱太郎」「ラブライブ!スーパースター!!」などとコラボレーションしたアートを、渋谷マークシティの神宮上空通路橋を支える柱に、ブラジル独立200周年を記念したブラジル人アーティストHanna Lucatelliさんの作品を、それぞれ設置している。

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