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サンロッカーズ渋谷U18、上位チーム参戦リーグで3位 大森康瑛選手はベスト5

ドリブルでのアタックやゴール下など高い得点能力でチームを引っ張った大森康瑛選手(写真中央)

ドリブルでのアタックやゴール下など高い得点能力でチームを引っ張った大森康瑛選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)U18が、上位チームが参加するリーグ戦「B.LEAGUE U18 ELITE6 LEAGUE 2022」で3位に入賞した。

終盤に守備や3ポイントシュートでチームを勢いづけた松下湊人選手

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 BリーグU18の35チームの上位6チームが出場した同戦。SR渋谷U18は6~7月に行われた地区大会を制して駒を進め、10月~12月18日にかけて5試合を戦った。

 3勝1敗で迎えた最終戦は秋田ノーザンハピネッツ(以下、秋田)U18との戦いとなった。立ち上がりから192センチながら機動力のあるエース大森康瑛(こうえい)選手を中心にインサイドへアタックし得点を重ねる。アタックに対して「合わせるのが得意」と言う森谷ジョセフ武選手はゴール下に飛び込んだほか、「練習から言われている」と攻守が切り替わると真っ先に前線へ走り得点を挙げた。

 22-16で迎えた第2クオーター(Q)は立ち上がりに連続失点で点差を詰められるも、大森選手にボールを集め再びリードを奪う。同Q後半には井伊拓海選手が身長195センチを生かして連続でシュートをブロックするなど、守備で我慢をする時間帯も見られ43-37で前半を折り返した。

 突き離したい後半だったが、ゴール下を生かすSR渋谷U18に対し、秋田U18はスピードを生かし速い展開に持ち込む。点を取り合うが、レイアップも3ポイント(P)シュートも確率良く決められ同Qだけで31失点し66-68と逆転を許した。3Pは警戒していたが、身長が高い選手が「思ったよりも間合いを詰められなかった」(森茂達雄ヘッドコーチ(HC))。

 最終Qも守備の「強度が上がらず」(大森選手)一進一退の攻防が続くなか、森茂HCは優勝の可能性があったことに加え、「勝つことは選手の自信につながる」という思いから「負けられない」と選手たちに声をかけた。「自分が流れを作ること」を考えていた松下選手は、秋田U!8のゾーンの動きを見て、スペースがあり「自分のリズムだった」と3Pを沈め逆転すると、個人ファウルがかさんでいたなか「強気で当たっていこう」と、パスに手を出しボールを奪うとレイアップまで持ち込んだ。「引いてはいけない」と守備の強度を「上げていこう」とチームメートを鼓舞する姿も見せた。簡単にシュートを打たせない粘り強い守りから攻撃につなげリードを広げ、94-81で勝利。4勝1敗で大会を終えた。

 森茂HCは、「昨年(3勝2敗)を上回っているのでそれなりの目標は達成した」と評価しつつ、この日の3Pに対する守備など「相手にアジャストできなかった」と反省点を挙げた。「ディフェンスのチーム」を掲げていることもあり「(失点を)60点台に抑えたい」とも。

 ゴール下やドリブルでのアタックなどで30点以上を挙げチームを引っ張った大森選手。本調子では無かった上に本来とは違うセンターポジションでのプレーとなったが「センターは大黒柱になるので体を張ろうと思った」と振り返った。リバウンドなどからの得点や「歩幅や高さを生かした」シュートブロックで貢献した山崎成隆選手は、表情を崩すこと無く常に冷静さを見せていた。「自分が最高学年で、後輩たちよりは経験がある。焦ったら良いプレーもできないしミスも出る。(点を)取られても取り返せば良いだけなので常に切り替えている」と明かした。

  3チームが4勝1敗と並んだが、得失点差でSR渋谷U18は3位となった。ベスト5に選ばれた大森選手は、「個人賞は中々もらえないのでうれしい。チームを思ってしたプレーが認められのは良かった」と喜びつつ、昨年と同じ順位だったことから「チームとして勝ちたかった」と悔しさをにじませた。

 会場にはSR渋谷のファンも応援に駆け付けた。森谷選手は「拍手とかが心強かった。未熟な所もあるが、良いプレーやサンロッカーズらしさを見せられるよう頑張りたい」と感謝の言葉も口にした。

 同大会の結果、来年2月に予定している海外チームとの交流戦の出場権を得た。1月に予定されているBリーグのオールスターゲームに出場予定の大森選手と山崎選手は、「注目選手」としてSR渋谷から出場するベンドラメ礼生選手を挙げつつ、山崎選手は「『MVP取る』と言っていたので楽しみ。(自分も)狙っている」と話し、大森選手は「ダンクコンテストが楽しみ」と続けた。

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