渋谷・桜丘エリアの再開発「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」(渋谷区桜丘町)のビル壁面に現在、クリスマスツリーをかたどったイルミネーションが点灯している。
東急不動産や地権者らが参画する「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合」が、2024年度の開業を目指し進める同事業は、渋谷駅南西部に広がる約2.6ヘクタールの敷地に建設した3棟などで構成。
新築の建物は9月に全棟が上棟したが、工事中のため真っ暗な大壁面となっているビルの外壁を使って「何か渋谷のまちに貢献できることがあるのでは」と考えたという。クリスマスシーズンに合わせて、「渋谷の街で過ごす人々が、上を見上げて明るい気持ちになってもらえるように」と、工事を担う鹿島建設協力の下、イルミネーションに取り組んだ。
ツリーは、地上39階建てとなるA1棟の246号側(北面)の13階~25階の外壁に展開。窓枠の内側に工事現場で注意喚起用に使っているLEDのチューブライトを装飾しツリーをかたどり、窓の中には緑やピンクのフィルムを巻き付けた工事用のつり下げ照明をつるし、カラフルに彩っている。頂点の星は、工事現場で使っている木の棒を星形に組んで、豆電球を巻き付けて作った。旧東急東横店の建物の解体が進んでいることもあり、渋谷駅前スクランブル交差点などからも見ることができる。
東急不動産の渋谷開発本部桜丘地区事業部グループリーダーで、同組合事務局の小嶋和樹さんは、「工事中のビル内に明かりがともっていない今年しかできないイルミネーション。来年には渋谷駅桜丘口地区でも新たなビルが完工し、渋谷の街がますますにぎわい、利便性も高まるので楽しみにお待ちいただければ」と話す。
点灯時間は17時~23時。12月25日まで。