シブヤ経済新聞の2022年年間PV（ページビュー）ランキング1位は、渋谷・センター街にオープンした焼き肉食べ放題「和牛放題の殿堂 肉屋横丁」を紹介した記事だった。

　ランキングは、今年1月1日から12月16日までに配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 渋谷に焼き肉食べ放題「和牛放題の殿堂 肉屋横丁」　ショーケースに肉（1/12）

2. 東急百貨店本店跡地の再開発、詳細発表　地上36階複合施設に外資系ホテルも（7/21）

3. 渋谷センター街に「投票型」喫煙所　ポイ捨ての削減目的に（5/25）

4. 「ゼストキャンティーナ」、代官山で復活へ　恵比寿店閉店から10年（4/19）

5. つば九郎、明治神宮外苑内に「ハウ巣」完成　借地1LDK、「いじひたいへん」（10/10）

6. スクウェア・エニックス、渋谷・桜丘再開発エリアの高層ビルに移転へ（10/6）

7. 恵比寿ガーデンプレイスの新商業エリア「センタープラザ」、11月に開業へ（8/3）

8. 恵比寿ガーデンプレイス・商業棟が改装　食品・生活雑貨フロア先行オープン（4/15）

9. 劇場版「名探偵コナン」新作、渋谷とコラボ企画　ホテルやフォトスポットなど（4/22）

10. 渋谷・東の銭湯「改良湯」がリニューアル　ロウリュサウナ・外気浴場を新設（3/1）

　1位となった「和牛放題の殿堂 宇田川町 肉屋横丁」は高級焼き肉チェーン「平城苑」を手がける平城苑のブランドで、精肉店のように肉が並ぶショーケースから食べたい肉を注文するスタイルを取り入れている。上半期のPVランキングでも1位だった。ほかに飲食店関連では、渋谷・明治通りに1号店としてオープンしたえびカツ丼店「海老（えび）山」が11位にランクインした。

　2位は、2023年1月31日に営業を終了する東急百貨店本店と隣接するBunkmaura一帯の再開発事業に関する記事。東急百貨店がLVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）グループと「日本を代表するワールドクラス・クオリティー」を目指す施設を開発する。再開発関連では、2024年度に開業を予定する渋谷・桜丘の複合ビルにゲーム大手スクウェア・エニックス本社の移転（6位）のほか、道玄坂エリアの再開発に向けた組合の設立や店の閉店なども上位にランクインしている。

　4位は、プロ野球球団「東京ヤクルトスワローズ」の球団マスコット・つば九郎のホーム試合2000試合「出場」達成を記念して、明治神宮外苑敷地内に作られた施設「つば九郎ハウ巣」。オープンに合わせて来館したつば九郎の、「いじひがたいへん」、今年の流行語大賞にも選ばれた村上宗隆選手を引き合いに出した「（予算を）むらかみくんからけずろう」（原文ママ）などのコメントにも注目が集まった。

　7位・8位にランクインした記事は共に、旧恵比寿三越跡の新商業棟「センタープラザ」に関連する記事。恵比寿ガーデンプレイスにはこのほか、12月6日にブルーノート・ジャパンの新業態ダイニング「ブルーノート・プレイス」がオープンしたほか、2023年末ごろにはビールの醸造施設を併設する「ヱビス」ブランドの体験拠点が開業を控えるなど、リニューアルが進んでいる。

　10位の「改良湯」は渋谷で100年以上営業する老舗銭湯で、かねて人気は高く、今回のリニューアルではサウナなどを刷新。昨今のサウナブームもあってか、年間を通して読まれた。今月23日に渋谷・桜丘にオープンを控える漫画＆エッセー「サ道」の著者としても知られるタナカカツキさんが総合プロデュースするサウナ施設「渋谷SAUNAS」の記事も上位にランキングしていることから、サウナ人気の高さをうかがわせた。