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サンロッカーズ渋谷、FE名古屋に敗れる 追い上げ及ばず

第3クオーターの追い上げに貢献した盛實海翔選手

第3クオーターの追い上げに貢献した盛實海翔選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月10日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でファイティングイーグルス名古屋(以下、FE名古屋)と対戦した。

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 試合は最初の守備で関野剛平選手がミスを誘う好守を見せたほか、ゴール下で強さを見せたジェームズ・マイケル・マカドゥ選手もFE名古屋のパスをカットしてダンクを決めた。それでも、リバウンドからの速攻やゴール下に飛び込まれて得点を許すなどして13-19とビハインドを負う。

 第2クオーター(Q)は、ロッカールームのホワイトボードに「(ボールの)扱いに気を付けよう」と書いていたが、現在リーグ1位のスチール(守備でボールを奪うプレー)数を記録しているFE名古屋ジェレミー・ジョーンズ選手にボールを奪われるなど序盤からミスが続き、守備では「プレッシャーが全くかかっていなくて面白いようにパスが回り」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))、21-33と点差を広げられた。

 「ディフェンスからしっかりやろうと話し」(盛實海翔選手)迎えた後半。マカドゥ選手や関野選手が体を張ったり石井講祐選手がパスをカットしたりFE名古屋の得点を抑える。攻撃では「アクティブに動いていたので、ボールを集めよう」(伊佐HC)とマカドゥ選手のインサイドを生かしながら徐々に点差を詰める。西野曜選手はFE名古屋のミスを見逃さずボールを奪い、盛實選手はマークマンを代えるスイッチディフェンスをしたFE名古屋に対しパスが出せなくなったなか「自分がやりきろう」とステップでスペースを作り3ポイント(P)シュートを沈めた。第3Q最後には渡辺竜之佑選手がオフェンスリバウンドから得点をあげ、45-44と逆転に成功した。

 最終Q序盤は一進一退の攻防が続くが、リバウンドやターンオーバーからの速攻などで点差を広げられる。ベンドラメ礼生選手が3Pを沈め田渡修人選手がスチールから攻撃のチャンスを作るなど追い上げを図るが及ばず、67-74で敗れた。

 伊佐HCは、チームで目標としている77失点以下に抑えたこともあり「失点数は良い方」としながらも、「悪いオフェンで点が取れず、ディフェンスに切り替えられず、(FE名古屋が)勢いに乗った状態だったのが一つ大きな敗因」と振り返った。SR渋谷は3Pの決定率が約9%と低迷したが、FE名古屋も12%と伸び悩んだことを原因に「クロスゲームのようになったが、ひどいゲームだった」と苦言を呈した。

 FE名古屋は今季B2から昇格してきたチームで初対戦となった。伊佐HCは、アンドリュー・ランダル選手の名前を挙げ「スピードの差がありすぎてそもそものマッチアップが難しい」ことから、右側からのドライブ(ドリブルでゴールにアタックするプレー)を許さないように指示したが「全部やられてしまった」と振り返った。

 3Pに関して盛實選手は「前半から全員が入っていなくて、『どこかで1本入ったら…』という思いはあったと思う。自分たちが決めるしかないが、あまり考えすぎずに自分たちプレーを作って良いシュートを打つだけ」と話した。

 両チームは11日も戦う。

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