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サンロッカーズ渋谷、北海道に敗れる 盛實海翔選手はキャリアハイの21得点

21得点アシスト7本をマークした盛實海翔選手(写真中央)

21得点アシスト7本をマークした盛實海翔選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月26日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)でレバンガ北海道(以下、北海道)と戦った。

B1リーグで通算2000得点を突破したケビン・ジョーンズ選手

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 盛實海翔選手が21点とプロキャリアハイを更新したこの日。第1クオーター(Q)途中から出場すると、最初のプレーでレイアップシュートを決める。第2Qにはチームの得点が停滞するなか、3ポイント(P)シュートを沈めチームに勢いを与えた。第3Qは3P2本を含む10得点を挙げチームを引っ張ったが、「シュートが入っていた自分を使うプレーをしてくれた。良いスクリーンをかけてくれたので、思い切り打てた」と振り返る。

 インサイドへアタックしゴール下で仲間にパスをするなどアシストも7本と伸びた。「良い流れだった」と手応えをうかがわせつつ、「アシストも好き。シュートが入るからディフェンスが寄ってきて周りが空くので、まずはシュートを打つことを忘れずに、空いている仲間にパスも供給できれば」と話す。常に「ディフェンスの出方を見てプレーしている」と言う盛實選手。最終Qは北海道が自身への守り方を変えてきたことに触れつつ、「警戒されても打開していかないと(成長が)止まってしまうので、さらに前を見ていきたい」と向上心を見せた。

 試合は立ち上がりから、マークマンを代える北海道のスイッチディフェンスに「うまく攻められていなかった」(伊佐勉ヘッドコーチ(HC))と、開始約2分半で11点のリードを許す。それでも、「勝ちたければこういう出だしをしてはいけなかった」と振り返ったケビン・ジョーンズ選手や石井講祐選手の好守からの得点などで食らいついていく。

 24-25で迎えた第2Q序盤は得点が停滞し点差を広げられる場面も見られたが、オフィシャルタイムアウト後には渡辺竜之佑選手がディフェンスで北海道のミスを誘ったほか、攻撃ではジョーンズ選手やライアン・ケリー選手が身長のミスマッチを生かして得点を挙げ44-45と拮抗(きっこう)した展開が続く。

 第3Qには関野剛平選手やベンドラメ礼生選手がボールを奪いかけるが、北海道も引かずに得点までつなげ流れを引き寄せられない。68-70で突入した最終Qは、リバウンドからの得点を許したほか、ミスからの失点もあり残り約3分で2桁リードを許す。ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手のインサイド、石井選手の3Pで追い上げを図るも92-99で黒星を喫した。

 「マッチアップも全て上手くいかず、最後までディフェンスがはまらなかった。99失点はいくら点を取っても勝てない」と肩を落とした伊佐HC。プレッシャーをかけるSR渋谷の守備に対して、北海道は積極的にインサイドへアタックし、ボールを前につなぐなど「縦に行かれていた」ことから「選手がプレッシャーをかけづらくなった。ボディーコンタクトができていなくてギャップが生まれ、やりたいようのオフェンスをやられた」と振り返った。

 盛實選手も「ピック&ロール(スクリーンを使った攻撃の1種)でギャップが生まれすぎた。コンタクトして自分達から仕掛けるようなディフェンスをしなきゃいけない」と改善点を挙げ、「やるべきことを遂行できれば失点は抑えられる」と力を込める。現在リーグでトップの平均得点をマークするなど攻撃面は手応えを示しつつ、「ディフェンスのチームと掲げているので、ディフェンスにフォーカスしないといけない。前からプレッシャーをかける分テンポが上がるのは自分達のバスケットだが、相手に同じように点を取られるのは自分達のゲームではない」と話した。

 ジョーンズ選手は15得点を挙げ、B1リーグで通算2000得点を突破。「勝って達成できれば良かった」と前置きしつつ、「チームメートがスコアの状況を作ってアシストしてくれたので、一緒に戦ってきた仲間のおかげ」と感謝の言葉を口にした。

 両チームは27日も戦う。

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