裏原エリアのキャットストリート（旧渋谷川遊歩道路）北ウイング（渋谷区神宮前4）で11月20日、ファッションを中心とした回遊型イベント「ウラハラフェス2022 オータム」が開催される。主催は原宿神宮前商店会。

フリーマーケット開催時の様子

　竹下通りなどの原宿に対して、明治通りを挟んで表参道駅方面の一帯を指す裏原（裏原宿）。1990年代、「GOODENOUGH」「A BATHING APE」「UNDERCOVER」などストリートファッションが台頭し「裏原ブーム」が起こったが、Z世代など現在の若者には「残念ながら当時の話が通じない」と話す商店会長の早川千秋さん。

　コロナ禍で閉店などが相次ぎ同商店会のエリアでは3分の1程度が空き物件になった時期もあったが、グローバルファッションブランド「SHEIN」のショールームが出店するなど「新たなムーブメントが起きている」なか、「今の若い子に魅力的な街にしていかないといけないんじゃないか」という声もあった。

　ファッションの街、ストリートカルチャーの発信地であることもあり、ファッションを中心としたイベントを企画。キャットストリートではフリーマーケットなどのイベントを開催したことはあるが、今回は初めて、神宮前交番脇の辺りから約40メートルにわたって通りにレッドカーペットを敷く。

　雑誌Popteenなどを中心に活動するモデル「LOVEteen」とコラボレーションしたファッションショーや、同エリアにも店舗を構える「KIMONO by NADESHIKO」が文化服装学院の学生をモデルに開く着物のファッションショーに加え、子ども向けファッションデザイン教室「Kids Design School」に通う子どもたちは自らがデザインした洋服を着てランウェーを歩く。

　空手道場「健生館 上田道場」に通う子どもたちは空手の形を、クラシックバレエボーカルユニットPOiNTはバレエを、それぞれ披露するほか、来街者もレッドカーペットで写真撮影をできるようにする。

　通りには、クマをモチーフとしたフロッキーフィギュア「Honeybear」、洋服のリフォーム・リメークなどを手がける「Salon du redesign CLOSET.net（リデクロ）」、ファッション×テック専門スクール「Tokyo FASHION-TECHnologyLAB（TFL）」などブース13店が出店。遊歩道沿いに出店する店舗もイベントなどを行う予定。

　早川さんは「若い子や子どもたちが、将来『キャットストリートでファッションショーしたよ』という話しをしたりするような思い出に残るイベントになって、街の魅力につながるきっかけになれば」と期待を込め、「インパクトはあると思うので、活気を感じてもらえたら。（暗きょ化された渋谷川の上に位置することから）独特の光景というか、川の曲線もあるので、（街を背景に）写真を撮ってもらえたら」と話す。

　開催時間は12時～18時。観覧無料。雨天の場合一部会場変更の可能性有り。