表参道ヒルズ(渋谷区神宮前4)で11月16日、3年ぶりにクリスマスイルミネーションが点灯した。
本館吹き抜け大階段でイルミネーションを展開している同館では、2017(平成30)年から「アートの視点」を取り入れている。今年はバルーンアーティストユニットDAISY BAROONを起用し、「浮遊する光のバルーンツリー」をテーマに展開する。
手作業で作ったバルーン約1万4000個を吹き抜け空間に装飾。大階段中央には小さなバルーンを宙に浮かぶ高さ約9メートルのツリーを設置した。ツリー上部など天井からもバルーンをつるすことで「エネルギーが拡散していく」様子を表現した。
点灯中は20分ごとに光と音の特別演出(約2分30秒)を行う。ピアニストの平井真美子さんが書き下ろした楽曲に合わせてツリーの色が変化すると同時に、吹き抜け空間にも光の演出を施す。
初日の16日には女優の新木優子さんを招いた点灯式を行った。ツリーを下見してスタイリストと決めたというこの日の衣装は、「クリスマスらしい、王道の赤がこの場に映える」と真っ赤で、ボリュームのあるスカートのロングドレスを身にまとい、見る角度によってさまざまな輝きを見せるジュエリーを合わせた。
自身がボタンを押しスタートした特別演出を見た新木さんは、「さまざまな形があり7色に光っていて、今までにないイルミネーション。迫力があってすてき」と笑顔を見せ、「感動したり多様性を感じたり見る人によっていろいろな受け取り方ができるすてきなイルミネーション・ツリーになっていると思うので、見て感じてもらいたい」と話した。
新木さんは12月15日が誕生日であることもあり、「クリスマスにプラスアルファで心がウキウキする」というクリスマスシーズン。「小さい頃に家族と過ごしたクリスマスがすごく印象に残っている」と思い出話を披露。2023年に向けては、「イルミネーションを見た瞬間に感動があったので、見ている人にキラキラした感情や感動を与えられるような、誰かの夢につながるようなお仕事をできたら」と展望した。
点灯時間は11時~23時(初日は16時点灯)。12月25日まで。