渋谷区立宮下公園(渋谷区神宮前 6、MIYASHITA PARK 4階)で11月12日、女性に対する暴力をなくす「パープルリボン」運動のシンボルカラーとなる紫色のツリーが点灯し、女優の夏木マリさん、長谷部健渋谷区長らが点灯式に登場した。
複合施設「MIYASHITA PARK」のクリスマスイベントの一環。パープルリボン運動から着想を得ると同時に、「赤色と青色が混ざり合ってできるパープルのように、多様な人が混ざり合い、認め合い、大切にし合う」という意味を込めた「#LOVE PEOPLE」をテーマに、パープルカラーをメインカラーに展開する。公園のイルミネーションは、コーセー(中央区)が協賛し、同社のコスメブランド「コスメデコルテ」の、パッケージが紫色の美容液「リポソーム」とタイアップ。ツリーや特設したミニドームのほか、同園の特徴でもある頭上を覆うアーチ状のフェンスも、紫色のイルミネーションで飾り付ける。
点灯式には、夏木さん、長谷部区長、コーセーの小林一俊社長らが登壇。カウントダウンに合わせ夏木さんが点灯ボタンを押すと、園一体が紫色に包まれた。俳優やアーティスト活動に加え、途上国の子どもたちや女性の雇用整備の向上などの活動にも取り組む夏木さん。ライトアップについては、「駅まで続いていると伺ったので、日を改めてゆっくり散策したい。やっぱり気持ちが上がる」と笑顔で話した。
長谷部区長は「渋谷区民だけでなく、この街には大勢の人が集まり、特に若い女性は課題を抱えている。区では、NPO・NGO・地域団体と東京都と、しっかり連携しながら課題に当たっていきたい」と力を込め、夏木さんが「長谷部区長は常にいろいろなことを考えていらっしゃる方。一都民としてはとてもうれしい気持ち」と区長をたたえる場面も見られた。「ぜひ一人でも多くの方にお越しいただいて、(この活動について)ちょっとでも皆さんの気持ちのどこかに残してほしい」(夏木さん)とも。
ツリーは、仮想空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE」でも「点灯」。同様のイルミネーションを楽しめるほか、パープルリボンプロジェクトの取り組みなどを紹介。配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」内のスクランブル交差点にも、巨大なパープルリボンが登場するVRフォトスポットを設ける。
商業施設「RAYARD MIYASHITA PARK」内の各所には「パープルリボン運動」の啓発ポスターを掲出。一部飲食店では、パープルにちなんだスイーツなどの限定メニューを提供している。対象店舗で飲食した人に先着で同美容液のサンプルも進呈する(なくなり次第終了)。
点灯時間は16時~23時。12月25日まで。