恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区渋谷4)の新商業棟「センタープラザ」が11月8日、グランドオープンした。営業前にはサッポロ不動産の開発社員をはじめテナント従業員、近隣に住む人なども交えた50人がテープカットを行った。
1994(平成6)年の同施設開業時から出店していた百貨店「恵比寿三越」(昨年2月閉店)跡の区画をリニューアルした「センタープラザ」。面積は地下2階~地上2階の4フロア計約6600坪。
区画名は、同施設の「象徴ともいえる」センター広場に面していることや恵比寿の「街の中心で」長きにわたって親しまれる施設を目指すと言う思いを込めて命名した。レンガ調のファサードは変わらないが、オーニングテントを付け替えたほか、サインも新設した。
これまでは幅広い客層をターゲットにしてきたが、近隣に住む人など「暮らす人」、同施設内などで「働く人」、休日などに来街する人など「訪れる人」を総称した「ライフクリエイターズ」をメインターゲットに据えた。それぞれが「ゆるやかに交流する新しいスタイルの提案」を図る。
地下2階は食品・生活雑貨フロア「フーディーズガーデン」で4月に先行オープン。スーパーマーケットやデリカテッセン、ドラッグストア、生花店など10店舗で構成。この日は、日本酒とつまみの専門店「福の蔵byお福酒造」が新たに出店。新潟・長岡の老舗酒蔵お福酒造のブランディングショップで、主力銘柄「お福正宗」各種やつまみに加えて併設するイートインカウンタ―では「おにぎり定食」(ランチ)などを提供する。
地下1階と地上1階の物販・飲食テナントは26店舗。ゴールドウインのキッズ向けの新業態店となる「プレイアースキッズ」を含む3店の複合店や、DIYのアイデアや商品を提案するホームセンター「DCM DIY place」などが出店。地下1階の、TSUTAYA BOOKSTOREを併設する「SHARE LOUNGE」はワークスペースとしても使えるほか、フロアの一部と地上2階にはオフィスエリアを新設している。地下1階のインフォメーションには、館内などで使えるベビーカーのシェアリングサービス「シェアバギー」(4台、1時間220円~)と、受付スタッフがリモートで案内する「無人インフォメーション」(2台)を新たに導入した。
ゴールドウインがサッポロ不動産とDCMと共同制作した大型のオリジナル遊具を今月13日まで限定設置するなど、テナント同士や、同施設と街などとの「共創」にも注力していく。サッポロ不動産の恵比寿事業本部賃貸統括部賃貸第2部大津大吾部長は「恵比寿ガーデンプレイスに来ないと体験できないこと、リアルな店の価値を味わえるような取り組みを広げていきたい」と話す。
営業時間は10時~21時(一部店舗により異なる)。
恵比寿ガーデンプレイスでは同日、ミニシアター「YEBISU GARDEN CINEMA」が再オープンしたほか、12月6日にジャズクラブ「ブルーノート東京」の系列店となる新業態のダイニング「ブルーノート・ジャパン」が出店を控え、2023年末にはビール醸造を行うブルワリーやミュージアム、飲食スペースを併設する「YEBISU BREWERY TOKYO」が開業予定。