パルコ(渋谷区神泉町)エンタテインメント事業部・映画事業がセレクトした音楽映画を特集上映する「PARCO音楽映画祭」が11月3日から、渋谷・井の頭通りの映画館「シネクイント」(宇田川町)で開催される。
昨年、ロングラン上映やリバイバル上映などをした「アメリカン・ユートピア」「サマー・オブ・ソウル」といった音楽映画を上映したパルコの映画館。そうした反響を受け、「音楽映画を通して音楽をはじめとしたさまざまなカルチャーの素晴らしさを伝えられるのでは」と同祭を企画した。
「若い世代にも伝えたい音楽映画」をテーマに、音楽・映画・ファッションなど多ジャンルを経験したスタッフが実際に作品を鑑賞し作品をセレクトした。
上映作品は10作品。1972年にロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで開催された「黒人アーティスト」のみが出演した屋外フェスティバルのドキュメンタリー「ワッツタックス スタックス・コンサート」(DVD上映)、英ロックバンド「ザ・フー」が1969年に発表した同名のロック・オペラ・アルバムを映像化した「トミー」、キューバのミュージシャンに焦点を当てたドキュメンタリー「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」、「ソウルの女王」として知られる故アレサ・フランクリンさんが1972年に教会で開催したゴスペルライブを収録した「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」など。
2019年に細野晴臣さんがアメリカで初めて開催したソロライブのドキュメンタリー「SAYONARA AMERICA」、先行上映となるバンド活動もする映画作家・甫木元空さんの「はだかのゆめ」といった日本の作品もラインアップする。
「ワッツタックス スタックス・コンサート」以外は、爆音上映で知られるboidの音響調整チームが、映画館に備え付けられた機材を調整して音響のバランスを取る「boidsound」で上映する。
「ワッツタックス スタックス・コンサート」のみ上映料1,300円。11月10日まで。