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表参道沿い「原宿クエスト」跡の新複合施設、2025年開業へ

表参道側から見る新生「原宿クエスト」の外観イメージ

表参道側から見る新生「原宿クエスト」の外観イメージ

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 表参道沿いで、複合商業施設となる新生「原宿クエスト」(渋谷区神宮前1)の新築工事が10月上旬、始まった。事業主はNTT都市開発(千代田区)。

原宿エリア(北西)側から見る施設外観イメージ

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 昨年10月に閉館した商業施設「原宿クエスト」の建て替え事業。「原宿クエスト」は、1985(昭和60)年に閉館したNTTグループの前身である電電公社の総裁公邸跡地に、1988(昭和63)年に開業。「Quest For The New Standard」をコンセプトに、アパレルショップやカフェ&レストラン、ホールなどを併設していた。

 敷地面積は約1960平方メートル。新築ビルは地下2階~地上6階と塔屋1階で、延べ床面積は約7800平方メートル。商業施設は地下1階~地上6階に展開し、商業(路面)やレストラン、オフィスなどで構成する予定。

 建物は、低層棟(原宿側)と高層棟(表参道沿い)で構成し、その間には表参道から原宿エリアをつなぐパサージュ(敷地内通路)を計画し回遊性を高める。高層棟の上層にはテラスやルーフトップも設ける予定。

 建築デザインのコンセプトは「二面性」。高層棟はガラスなどを用いた垂直性と透明性を意識した外観に仕上げ、低層棟は段差を取り入れた外観で広場やアートスケープも配置する。デザインアーキテクトは兼口設計集団のOMAのパートナーでニューヨーク事務所代表の重松象平さんが手がける。

 ランドスケープデザインは平賀達也さん(ランドスケープ・プラス)が担当。表参道と原宿エリアをつなぐエントランスからパサージュにかけて明治神宮から連続した地層を想起させる壁面を設けるほか、施設の随所には植栽を配置する。

 リーシングはこれからとなるが、「Re: HARAJUKU CULTURE」を施設構成のコンセプトに、「個性あふれる世界の原宿カルチャーを追求する」多様なテナントを誘致していくという。高層棟にはブランドなどの旗艦店の誘致を図り、低層棟には原宿の「スケール感に合わせた」小規模な店舗を展開予定。

 2025年完工・開業予定。

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