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渋谷で映画「小さな恋のメロディ」特別上映 舞台あいさつに主演2人

(左から)来場した観客に手をふるトレイシー・ハイドさんとマーク・レスターさん

(左から)来場した観客に手をふるトレイシー・ハイドさんとマーク・レスターさん

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 青春ラブストーリー映画「小さな恋のメロディ」の特別上映&舞台あいさつが10月25日、ヒューマンストラストシネマ渋谷(渋谷区渋谷1)で行われた。

来日したトレイシー・ハイドさんとマーク・レスターさん

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 音楽ドキュメンタリー「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」(フランク・マーシャル監督)が11月25日から同館などで公開されることと、「小さな恋のメロディ」が昨年日本公開50年を迎えたことを記念したもの。ビー・ジーズはイギリス出身のバリーさん、故ロビンさん、故モーリスさんのギブ3兄弟による音楽グループで、少年時代の1957年に活動を開始。レコードは世界で2億2000枚以上を売り上げ、グラミー賞を8度受賞するなどしている。

 グループの軌跡を追った同作は、家族から提供を受けた写真やホームムービーなどの映像、初期のデモテープや未発表のスタジオセッションのカセット・音源なども紹介。オアシスのノエル・ギャラガーさん、エリック・クラプトンさんらもインタビュー出演する。

 1971年にイギリスで製作された「小さな恋のメロディ」は、「メロディ・フェア」「若葉のころ」など同グループの楽曲を全編に使用。11歳の少年少女の恋の行方を描き、2人だけの約束に向かってトロッコをこぎ出すラストシーンで知られる。同年日本でも公開され、当時の配収で2億円を記録し洋画作品5位となるヒット。公開に合わせてシングルカットされたビー・ジーズの「メロディ・フェア」は50万枚近い売り上げを記録した。

 この日チケットは完売し約200人が来場。一部鑑賞できなかった人もいたという人気の高さを伺わせた。舞台あいさつには、少女メロディを演じたトレイシー・ハイドさんと、少年ダニエルを演じたマーク・レスターさんが登場。レスターさんの来場はサプライズとなったため、場内からは歓喜の声も上がった。レスターさんは現在整体師などで活動しており、この日は手術の見学を予定し来日していたが、「ぜひ会いたい」とスケジュールを調整して参加したという。

 ハイドさんは「私の笑顔を見てくれれば分かると思うが、公開から50年たって皆さんの前に立つことができ、顔を合わせてお話をできる機会に恵まれて大変幸せ」と喜び、レスターさんは「こんなに温かく歓迎してくれて感激している」と続けた。

 劇中で流れる楽曲の中で「一番好きな曲」を聞かれたハイドさんは「父親が大好きだった曲で、思い入れがある。家族全員がファミリーソングのように大切にしている」と言う「若葉のころ」を挙げた。「メロディ・フェア」を挙げたレスターさんは、「歌詞もメロディーも美しいが、自分にとってはトレイシーが演じたメロディのイメージとして心に刻まれている。金魚と遊ぶシーンのトレイシーの姿が自分の思い出の中にいる」と話した。

 撮影中にビー・ジーズが「会いに来てくれたこともあった」と明かしたハイドさん。ただ当時は若かったこともあり「彼らがどれくらい偉大な存在かもよく知らなくて、数年たってから初めてすごい人たちに音楽をやってもらったし、すごい人たちに会ったことが分かった」と振り返った。ビー・ジーズの「大ファン」で、初めて買ったレコードが「マサチューセッツ」と言うレスターさんは、「彼らの音楽とこういうかたちで関われたことがとても光栄だった」とも。

 既に鑑賞した「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」については、ビー・ジーズについて「知らなかったこともたくさん学べた」と言うハイドさんとレスターさん。ハイドさんは加えて、バリーさんが「これは僕の思い出で、ロビンやモーリスが生きていたら、たぶんまた違う思い出を語ったと思う」と語っていたこと、それまで3人で出演していたグラストンベリーフェスティバルにバリーさんが1人で出演したことに触れ、「悲しい作品。バリーが1人になってしまったというのをしみじみ感じた」と話した。

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