Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月22日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で島根スサノオマジック(以下、島根)と対戦した。
前節でキャリアハイの50得点を挙げたケビン・ジョーンズ選手がミスマッチを生かして得点したほか、西野曜選手がリバウンドからの得点や仲間の3ポイント(P)シュートをアシストするなどして26-17とリードを奪った出だし。
中盤で試合を振り出しに戻された第2クオーター(Q)は、小島元基選手が「(ディフェンスとの)ズレができたので」と倒れながら放ったシュートがバスケットカウント(ファウルを受けながら決めたシュート)となる。立ち上がる際にジャンプをし「『良いよ』という感じで」自身を鼓舞した小島選手は「誰もがそうだと思うが、1本入ると気持ちが楽になる」と積極的にシュートを狙い、3Pのバスケットカウントも奪うなど同Qで7得点を挙げた。
47-43で迎えた後半。「ボール前に転がっていっちゃったんで本気で追いかけた」と関野剛平選手が走り勝って得点を挙げたが、逆に速攻を許す場面が増え62-65と逆転を許す。最終Q序盤はインサイドで強さを見せるなど互角の戦いを見せるも、ターンオーバーやリバウンドからの失点を止められず。終盤に2桁リードを許すと「スコアを見だしたように僕は感じた」伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は、タイムアウトを取りながら「踏ん張りを効かせようとした」が持ち直せず79-95で破れた。
この日はライアン・ケリー選手が前節の試合で「小さなけががあって、大事を取って」欠場したこともあり、外国籍選手2人で戦った。出場時間は調整していたが「疲れすぎていた」と終盤を指摘した伊佐HC。選手たちは「声がけも皆していたし、ずっと勝とうとしていたし、誰が出ても最後までやりきろうという話しはしていた」と言う関野選手は「ミスを立て直せなかった」点を敗因に挙げた。
続けて、競り負けたものの「後半にリズムを取り戻せた」前節2試合目の試合に触れつつ、「今日の前半もそのリズムでできたが、後半で疲労もありミスが続いて、徹底できなかった時間が多かった」と振り返る。「うちはディフェンスのチーム。交代しながら全員が出場するので、40分間やり続けたい」と意欲を見せる。
ターンオーバーはチームで15とかさんだ。小島選手は「各個人が意識すれば防げるミス。気にする必要はない、次につなげることが60試合の意味だと思う」と考える。SR渋谷について「今でもそうだが、20点離れていても追いつけるし逆転できる覇気がある」と移籍前からの印象を話したが、「(今日は)時間が足りなかった」と試合を振り返った。
最終的に速攻で27失点したが、「全員が戻る意識と早い声がけをすれば解決すると思う」と関野選手。伊佐HCは「準備してきたディフェンスをやらせてもらえないので、意識したい」と続けた。
能力の高い島根のペリン・ビュフォード選手に30得点を許すなどしたが、マッチアップした関野選手は「スピードに乗らせたら誰もついていけないと思うので、常にボディーコンタクトしてフィジカルから削ることで、疲れてきてシュートやミスにつながるのでは。得点や攻撃の起点を潰せば、島根は苦しくなり僕たちのリズムになりやすいと思うので、一つ勝つチャンスを見出すところかな」と考えを示した。
両チームは23日も戦う。