デザイン&アートフェスティバル「DESIGNART(デザイナート)TOKYO 2022」が10月21日から、渋谷・表参道などでも開催される。
展覧会や商品開発、ブランディング、プロデュースなどを手がけるミルデザイン(港区南青山2)社長の青木昭夫さんらが発起人となり、2017(平成29)年から開催している同フェス。東京を舞台に、世界中から集まったアートやデザイン、インテリア、ファッションなどのプレゼンテーションを行う。今年は「TOGETHER~融合する好奇心~」をテーマにクリエーター・ブランド約300人が参加し、92の展示を展開する。
広域渋谷圏での企画例は以下の通り。同フェスのインフォメーションセンターとなるワールド北青山ビルでは、メインエキシビション「NEXT CIRCULATION」を開催。サステナブル×テクノロジーを基軸に、豊島が展開する天然由来のプラスチックブランド「LandLoop」のアートプロジェクトの作品、イスラエル人デザイナーOrna TamirSchestowitzさんが手掛ける「Seeds of Heritage」、空間デザイナー吉添裕人さんが廃ブラウン管と廃蛍光灯で作った100%リサイクルガラス製のシェードを利用した照明作品「Orbit」などを展示する。
渋谷のイベントスペースHzでは、アジアのクリエーターに焦点を当てた集合展「DESIGNART GALLERY」を開催。台北を拠点に活動するクリエーティブプラクティスmessagingleaving(Chialing Chang)は真ちゅうやステンレスの照明器具と鏡のコレクションを発表。Karyn Limさんの幾何学ピースの立体物を平たいオブジェクトに変形することができるトランスフォーメーションバックシリーズ、KOMORUとM&Tが開発した廃棄予定のリンゴ残渣を活用した新素材ADAMを使ったプロダクトなども並ぶ。
MIYASHITA PARKのホテルsequence MIYASHITA PARKのロビーやカフェテリアに小さなコチョウラン「ranto」を装飾。美竹通りのホテルall day place shibuyaでは、センティングデザイナーMEGUMI FUKATSU(A Green)さんがディレクションするインスタレーションを開催。レセプションや客室の展示に加え、宿泊もできる展示客室も用意する。作品展示客室は12時~19時に一般公開予定。
東急プラザ渋谷では、木材の端材から作った花器やタイのうろこで作った海中花の帯留め、陶器の破片で作った器など使われなくなった物などを伝統工芸の技術で「再生」する「再生工芸展」、デザイン集団Push Pin Studiosの創設者のシーモア・クワストさんの新作品「POSTERMAN」をデジタル印刷したTシャツの展示などを行う。
神宮前のコンテンポラリーアートギャラリーMAHO KUBOTA GALLERYでは、イギリスの現代美術アーティストであるジュリアン・オピーさんのダンスをテーマにした新作のペインティングと映像作品の個展を開く。
表参道ヒルズ本館吹き抜け大階段には、デザインスタジオUOが、同館前の歩道の植え込みで拾った枝を2000本に複製し連結したアーと作品を展示。プラダ青山店では、サイモン・フジワラさんによる展覧会を開催。FLEXFORM TOKYO、ロイヤルファニチャーコレクション ショールーム、アルテカベルテプラザ、ライトボックススタジオ青山など、南青山・北青山のインテリアショップなどインテリアブランドの新作展示やプレゼンテーションが行われる。
南青山や広尾、渋谷など都内5カ所のコーヒーショップ「ブルーボトルコーヒー」は同フェスオフィシャルカフェとなる。会期中に同フェス公式インスタグラムアカウントをレジで提示しドリンクを1杯注文すると、京都のあんこ店「都松庵」とコラボレートしたようかん1点進呈する。加えて青山カフェでは、富山のアロマブランド「Taroma」とデザイナー山田竜也さんによるガラスのアロマディフューザーを、渋谷カフェと同店が出店する渋谷区立北谷公園では、Studio POETIC CURIOSITYによる作品「ウィンド・ウィスパラー:言葉を風に乗せる」を展示する。
営業時間は参加施設・店舗などにより異なる。今月30日まで(企画により異なる)。